二十歳を迎えた鈴木福 呼ばれ方は「『福さん』が増えました」 “子役のイメージ”を「超えたい」
学業との両立「ただの大学生で終わりたくないな」
大学と仕事の両立はスケジュール管理が至難の業だ。多忙の中でも、できる限り勉学の時間を確保。周囲への感謝の思いを口にする。「時間管理はマネジャーさん、スタッフの皆さんの大変な調整があってこそです。みんなが僕のために動いてくれている。そう思うと、もっと頑張らないといけないですよね。お仕事をもらっている以上、その責任を果たさなければいけません。お仕事も大学も、100パーセント以上で取り組んでいきたいです」。 大学の学問や研究のアプローチから、芝居のレベルを高められそうな可能性もひしひしと感じている。 「撮影現場で学べることはたくさんありますが、別の方向から見てみるということに興味を持っています。大学に入って、何かと何かを結び付けて研究にする手法、その可能性についてすごく実感するようになりました。お芝居に関しては、まず哲学的なアプローチが挙げられます。それに、人から人への伝わり方を重視する研究があって、この学問的な視点からお芝居についてまとめることができるかもしれません。脳科学の分野から、(自分を客観視する)メタ認知の観点から研究する方法もあると思います。ちょっと考えただけでもこれだけ思い浮かびます。すでに確立されている学問とお芝居をかけ合わせることで、新しい可能性を見いだすことができそうですよね!」。文字通りに目を輝かせる。 いい意味の化学変化が起きそうな予感。新たな“鈴木福”の一面が生み出されるかもしれない。「大学でいろいろやりたいのですが、時間が足りないぐらいです。卒業まであと2年半。ただの大学生で終わりたくないな。そんな思いも持っています」。さらなる進化が楽しみだ。 □鈴木福(すずき・ふく)2004年6月17日、東京都生まれ。2006年に芸能界デビューし、ドラマ『マルモのおきて』など、子役として数々の作品に出演。幼少期からの夢だった仮面ライダーシリーズへの出演を、2022年に『仮面ライダーギーツ』で実現させた。今回の著書『鈴木福 フォトエッセイ 笑う門には福来る』では、特別企画として両親がメディア初登場。“親子対談”を通して、子育てや家族の秘話を明かしている。また、『妖怪人間ベム』(日本テレビ系)で共演して以来、尊敬してやまない俳優の亀梨和也が登場。“亀福コンビ”の貴重トークも収録している。 ヘアメイク:堀川知佳 スタイリスト:作山直紀
吉原知也