スマホの使いすぎによる腱鞘炎に注意…親指の付け根を痛める“ドュケルバン腱鞘炎”は外科手術が必要なケースも
スマートフォンなどの使いすぎは、腱鞘炎を引き起こすおそれがあります。ある医師は「親指を閉じて持ち、操作は反対の指でする」方法を予防策の一つとして勧めています。 【写真で見る】親指を閉じて持ち操作は反対の指 スマホの使いすぎによる腱鞘炎に注意
知らぬ間に“長時間”利用の人も…
旅行中の男性「(利用時間を確認して)やばいやばいやばい。平日3時間、休日は6、7時間ですね」 スーツを着た男性「1日5時間超えるくらいでトイレに行くときも使っています」 予備校に通う女性「スクリーンタイムで土日10数時間と見たときは絶望します」 佐田整形外科病院・佐田正二郎院長「スマホのやり過ぎによる腱鞘炎が多いですね。親指ばかりを使うんですよ。酷使された結果、腱鞘炎になっちゃう、ドュケルバン腱鞘炎と言います」
症状がひどいと外科手術をする事例も
親指の付け根を傷めるドュケルバン腱鞘炎。激しい痛みが生じるため、物を持ったりパソコンのキーボードを打ったりするのが難しくなります。再発を繰り返す場合は、外科手術が必要となるケースもあるといいます。一番の予防策は、スマートフォンを使いすぎないようにすることですが、正しい持ち方で使うことも重要です。 佐田院長「親指を閉じて持ち、操作は反対の指でしてください。正しい持ち方をすれば、負担は明らかに減ります。ストレッチも効果的です。ポイントは肘を伸ばして、手をだらんとする“うらめしや”のポーズです。手の甲を前にして、反対の手でぐっと引く。これを20~30秒続けます。“痛気持ちいい”くらいすると、前腕が伸びるのがわかると思います」
使用時間は簡単に確認できる
iPhoneでは、設定→スクリーンタイム。Androidでは、設定→Digital Wellbeingと保護者による使用制限を参照すると、使用時間を確認することができる(バージョンによって異なる場合もあります)。スマホは適切な使用時間と正しい持ち方、そして定期的なストレッチなどを心がけ、使用することが大切です。