【競輪】佐世保記念で窓場千加頼がG3初優勝 同地区後輩の寺崎浩平より「お先に~」V奪取
「九十九島賞争奪戦・G3」(22日、佐世保) 12Rで決勝戦が行われ、窓場千加頼(33)=京都・100期・S1=が最終バック5番手からまくり返して1着。2011年7月デビューから13年5カ月でうれしいG3初優勝を飾り、賞金520万円を獲得した。3番手から先にまくった松浦悠士(広島)から切り替え、稲川翔(大阪)を阻んで窓場を追いかけた地元の荒井崇博(長崎)が2着。3角8番手から猛然と外を踏んだ深谷知広(静岡)が3着に入った。 【写真】賞金ボードを掲げる窓場千加頼 いったいいくら? ヒーローは佐世保の夕日を浴びながらいい笑顔を見せた。窓場がようやく手にしたG3タイトル。「長かったですね。腐った時期もありましたが、同期の古性(優作)さんの活躍にも刺激を受けましたし、今年はウィナーズカップがきっかけになりましたね」。3月の取手G2で決勝に進出し、古性と脇本雄太と連係したことで大きく成長したようだ。 今場所はS級S班3人に稲川、浅井康太(三重)、井上昌己(長崎)、岩津裕介(岡山)らGP、G1覇者がそろった上に世界選手権ケイリンで金メダルを獲った山崎賢人(長崎)もいて、かなりの豪華メンバー。「これだけそろった中で優勝できたのはうれしいし、京都の山田(久徳)先輩もここでG3初優勝しましたから、さらにうれしいです。今回は右肩上がりに調整ができましたし、決勝でも冷静に運べました。ゴールまでも踏み切れました」と、自ら称賛できる調子、読みでG3優勝をもぎ取った。 2025年はG2、G1取りを目指す。「まずは全日本選抜(2月21~24日・豊橋)です。これをステップに頑張りたいです」とさらなる躍進を誓った。最後に「寺崎ってG3を獲っているんですか?獲っていないなら『お先に~』って感じです」。同地区後輩の寺崎浩平より先にG3優勝をできたことに満足げだった。