リバプール、3-3ドロー 遠藤航がいなくなってまたも2点を奪われた!
◇プレミアリーグ第37節 アストンビラ3-3リバプール(5月13日、英国・バーミンガム・ビラ・パーク) 5月13日、英国では前日に引き続きプレミアリーグの第37節が1試合行われ、日本代表主将遠藤航(31)が所属するリバプールは今季4位に健闘するアストンビラと対戦。遠藤は今季限りの勇退が決まっているクロップ監督の最後となったアウェイ戦も4-3-3のアンカーで先発した。 今季の3位が確定したリバプールに対し、この試合に勝てば今季の4位が確定し、来季の欧州CL出場権を獲得するアストンビラ。試合前のモチベーションには大差があった両軍だが、前半2分、リバプールがあっさり先制点を奪った。 カタールW杯優勝キーパーのアルゼンチン代表GKマルティネスが信じられないミスを犯した。右サイドを駆け上がったリバプールMFエリオットが放ったクロスをキャッチミス。アルゼンチン代表GKがこぼしたボールはゴール内に転がり込み、リバプールがラッキーなオウンゴールでキックオフ早々に1点をリードした。 しかし前半12分、すかさずアストンビラが同点弾を奪う。左サイドからの折り返しクロスにベルギー代表MFティーレマンスが右足を合わせて試合を1-1の振り出しに戻した。 ところが優勝争いから脱落して重圧がないリバプールがすかさず2点目を奪う。左サイドからゴメスが放ったクロスにゴール前に飛び込んだガクポが至近距離から右足で押し込み、リバプールが再び1点をリードした。 さらに後半開始早々の3分、DFクアンサーがエリオットが左サイドから放ったFKに逆サイドで頭を合わせて3点目をゲット。伸び伸びとプレーするリバプールがいとも簡単に追加点を奪い、3-1とした。 この後、後半7分アストンビラのワトキンス、そして同14分にリバプールのサラーがともにゴールを決めるが、VARの結果両ゴールともにオフサイドとなった。 遠藤は中盤の底でビルドアップに絡み、鋭い出足で相手のパスを再三カットして後半30分までプレー。ハンガリー代表MFソボスライを交代すると、ダッグアウト前で日本代表主将を笑顔で迎えたクロップ監督とハイタッチを交わして、がっちりと抱擁した。 ところがリバプールは遠藤がベンチに戻って10分後の後半40分、マック・アリスターのタッチミスでボールを失ったところから、サブ出場したFWデュランが豪快に左足を振り抜き3-2に詰め寄られると、この3分後の同43分、またもデュランがゴールを奪って3-3の同点。前節のトットナム戦も遠藤を下げてから2点を取られたリバプールが、奇しくもこの試合でも日本代表主将が不在となってから2点を失点した。 試合終了間際になって4位確定に執念を燃やすアストンビラが2点を連取し、押せ押せの展開。そこで表示された後半アディショナルタイムはなんと『9分』。その3分目にアストンビラのトップ下ディアビが強烈なシュートを放ったが、リバプールGKアリソンが左手1本でスーパーセーブ。この後も決勝弾を狙ったアストンビラが攻め込んだが、リバプールがなんとかしのぎ、試合は3-3の同点のまま終了した。 クロップ監督「今日のパフォーマンスは大好きだ。選手は素晴らしいキャラクターを見せてくれた。しかし後半に選手交代(4選手を同時に交代)して相手にチャンスを与えすぎた。(試合を通じてクロップ監督のチャントを歌い続けたファンには)本当に感謝の気持ちで一杯だ。しかしまだその気持ちを言葉にできない。自分を守らなくてはならない。なぜなら(その気持ちを語ると)感情が溢れてしまうからだ」
報知新聞社