久保建英の今季総括、スペイン人記者に訊くリアル評 「ベリンガムに次ぐ選手」から「残念」…分岐点は?【現地発コラム】
スペイン各紙は久保のパフォーマンスを評価「ラ・レアルの中で最も危険な選手だった」
スペインメディアは右サイドで躍動した最終戦の久保に対し、全体的に高評価した。 クラブの地元紙「エル・ディアリオ・バスコ」紙は、「昨季はセカンドトップとしてベストパフォーマンスを披露したが、サイドで多くの相手を置き去りにするには100%の力を発揮しなければならない。今対戦で一度それを成し遂げるも、(アトレティコGK)オブラクの好セーブに阻まれた。チャンスをものにすることはできなかったが、クオリティーの高さを示し、ゴールラインからクロスを狙っていた」と寸評し、3点(最高5点)をつけた。 もう1つの地元紙「ノティシアス・デ・ギプスコア」は、「ラ・レアルの中で最も危険な選手だった。アジアカップからの復帰後、パフォーマンスが完全に落ちたのは事実だが、常にトライし続けている。彼のことを個人主義者だと非難する人もいるが、チームは彼の走りに感謝している。素晴らしい切り込みを見せたが、オブラクの好守に阻まれた。彼らはいつもどおり久保が望むものすべてを与え、久保はそれ以上のものを返していた」と評し、6点(最高10点)。全国紙の「マルカ」、「AS」の評価はともに2点(最高3点)だった。 また、アトレティコ戦後、「ノティシアス・デ・ギプスコア」紙でソシエダの番記者を務め、今回も含めソシエダの選手の採点を毎試合つけているミケル・レカルデ氏に久保について話してもらった。
まずアトレティコ戦のパフォーマンスについて、「良かったと思う。久保には困難な状況に常に立ち向かうことができる並外れた資質がある。これは疑いようがない事実だ。相手がアトレティコという非常に難しい試合において、集中力が途切れることも、存在感が薄れることもなく、常に何かをトライし続けていた。アトレティコのような屈強なディフェンスと対峙するのは簡単なことではないが、それでも今日はとても巧みだったし、できる限りの力を発揮していたよ」と称賛した。