斎藤工 自身のプロデュース映画で貫いた〝心構え〟「僕がこの作品の顔になってはいけない」
俳優の斎藤工(43)が3日、都内で行われた映画「大きな家」公開直前舞台挨拶に、監督の竹林亮とともに登壇した。 同作は、東京のとある児童養護施設を舞台に、そこで暮らす子供たちにスポットを当てた、劇場でのみ観覧可能の長編ドキュメンタリー映画。 同作の企画、プロデュースを務めた斎藤は「本日は彼ら、彼女らに会いに来てくださってありがとうございます。見終わった後に多分、ご自身の物語になっているんじゃないかと思います」と感謝を述べた。 また「子供たち全員じゃないんですけど、僕の職業を知っている子たちもいた。僕はノイズになってしまってはいけないと、極力子供たちの撮影には立ち会いませんでした。自分の引き算みたいなことは意識していた」と気を付けていたことを明かし「僕がこの作品の顔になってはいけない。見た方がそれぞれ、この作品の顔になってもらえる作品」とアピールした。 撮影を通して「僕が見ようとしなかった現実が描かれている。この作品が皆さんの心が動くような何かであることを僕は確信してます」とし「沢山の言葉や思いが詰まっている。その何かを持ち帰っていただけたらうれしいです」と観客らに呼びかけた。
東スポWEB