トランプが暗号資産での政治資金の寄付受入へ、「バイデンは暗号資産を知らない」と発言も
トランプが暗号資産での政治資金の寄付を受け入れへ
米国の前大統領ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が、政治資金の寄付を暗号資産(仮想通貨)で受け入れることを表明した。このことは5月9日開催のトランプ氏主催の限定イベントにおける同氏の演説がXへ投稿されたことで明らかになった。 この限定イベントは、トランプ氏の公式NFTコレクション「マグショットエディション(The MugShot Edition)」の特典保有者が参加できるガラディナー(特別なディナー)だ。同イベントは、米フロリダ州パームビーチにあるトランプ氏の別荘「マー・ア・ラゴ」で開催された。 トランプ氏はこの限定イベントにて、自身の陣営では暗号資産における政治資金の寄付を受け付けると説明。 また同氏は、米国の暗号資産規制を逃れる為に米国外へ移転している暗号資産事業者に対して、「私たちが暗号資産を受け入れるのであれば、彼らを米国内に留めなければいけない」と、米国における暗号資産の受け入れについて前向きなコメントもしている。 さらにトランプ氏は「米大統領ジョー・バイデン(Joe Biden)氏は暗号資産の事を知らない」とも発言した。 ちなみに今回のトランプ氏による発言を受け、ソラナ(Solana)ブロックチェーン上で発行されているトランプ氏のミームコイン「tremp」とバイデン氏のミームコイン「boden」の価格が9日に高騰している。 なおトランプ氏は以前、ビットコインに批判的な姿勢であることを示していた。 2021年6月のフォックスビジネス(FOX Business)のインタビューでは、「ビットコインはスキャムのようだ」と発言した。 しかし今年に入りトランプ氏のビットコインに対する見解に変化がみられている。今年3月11日に同氏が出演したCNBCのトーク番組「スクワークボックス(Squawk Box)」では、自身もビットコインでの支払いを受けることがあると明かし、ビットコインを「新たな通貨形態」だと評価している。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)