北村匠海が監督デビュー、不可思議/wonderboyの楽曲「世界征服やめた」を短編映画化
俳優・アーティストの北村匠海が、短編「世界征服やめた」で監督デビューを果たすことが明らかに。2011年に亡くなったポエトリーラッパー・不可思議/wonderboyによる同名曲の映画化となり、2025年2月から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。 【画像】2011年に不慮の事故で亡くなったポエトリーラッパー・不可思議/wonderboy 不可思議/wonderboyの「世界征服やめた」に強い影響を受けた北村が、自ら脚本を書き下ろした本作。内向的に生きる主人公・彼方が、飄々としつつも白黒はっきりさせたがる同僚・星野のある決断によって、“人生の主人公は自分しかいない”ということに気付いていくさまが描かれる。キャストは10月以降に発表される予定だ。 北村は「学生時代の僕は、正直絶望していた。自分にとって未来が光あるものに思えなかった」「『世界征服やめた』は、僕の人生を変えた曲です」と楽曲への思い入れを語る。そして「あなた(不可思議/wonderboy)に救われた人は今もまだ沢山いますと伝えたかった。だから映画を作りたかったというのはお門違いなのかもしれませんが、『世界征服やめた』から貰った感情をいつか映画にしたかった。20歳の頃から言い続けた結果、自分が脚本・監督をやるまでに至りました」とコメントしている。 ■ 北村匠海 コメント 学生時代の僕は、正直絶望していた。自分にとって未来が光あるものに思えなかった。 そんな中出会ったのが、ポエトリーリーディングという音楽ジャンル。 中でも不可思議/wonderboyさんでした。そして「世界征服やめた」は、僕の人生を変えた曲です。 不可思議/wonderboyさんを知った頃には、彼はもう亡くなっていました。悲しかったんです。あなたに救われた人は今もまだ沢山いますと伝えたかった。だから映画を作りたかったというのはお門違いなのかもしれませんが、「世界征服やめた」から貰った感情をいつか映画にしたかった。20歳の頃から言い続けた結果、自分が脚本・監督をやるまでに至りました。社会人として生きるということ、そこには生活があるということ、期待していた自由ではなく絶望すらも滲む大人という概念の中で、生きて生きて生きて生きて生きるということ、生きているということは何なのか。笑うということなのか、ご飯が美味しいということなのか、友達がいるということなのか、暗闇ということなのか、小さな光を掴むということなのか。何度も書けなくなった脚本に、何度も何度もついてきてくれたスタッフさんや、キャストさん、エキストラの皆さん、全員に感謝です。