こんな時代だから1人より2人がいい。結婚で掴む“キャリアアップ”という考え方
結婚後の働き方に悩む女性はまだまだ多い
こんにちは、恋愛・結婚アドバイザーの植草美幸です。 婚活を長く続けているとついつい結婚をゴールだと思いがちですが、それは新たな生活の始まり。二人の人生が交わり、これまでとこれからの生活に折り合いをつけながら進むわけです。そのひとつが女性の働き方。「結婚したら仕事をセーブしようかな」「出産したらしばらく育児に専念して、落ち着いたらパートに出るくらいがいいな」と無意識に考えてしまう女性は意外にも多くいらっしゃいます。 【漫画で見る】「理想の相手と出会えない」と嘆く人の部屋は汚い!? プロに聞いてみた! アラサー世代のご両親が結婚したくらいの時代には、まだ寿退社という言葉がありました。高卒や短大卒の女性が20歳くらいで就職して、20代中盤になると結婚を機に退職するのが一般的だったのです。それが、男女平等社会が進み、少子高齢化で労働力が減り続けていることから女性も働き手として期待され、共働き世帯が半数を超えてきているのが現状です。 もちろん、働くだけが人生ではないですし、個人それぞれにいろいろな考え方や事情があるでしょう。でも、結婚をキャリアダウンの理由にするのではなく、キャリアアップの手段にするという選択肢もあることを知っておいて欲しいのです。
ココ・シャネルに学ぶ、女性の起業
女性を輝かせる名言を多数残している偉大なデザイナー、ココ・シャネル。彼女は恋多き女性でありながら、したたかな女性としても知られていますよね。 孤児院で育ちながらも裁縫を学び、20代で資産家の愛人となり、のちに出会った上流階級の男性にシャネルの出店費用を提供してもらったことでデザイナーとしての一歩を踏み出します。その後の活躍は周知の通り。結婚こそしなかったものの、男性の協力を得て人生をステップアップさせていったのです。 私が恋愛相談を受けた女性の中にも、こんな方がいらっしゃいました。
一人より二人! チャレンジへのリスクも減らせる結婚
その女性は30歳で会社員時代にやってきた仕事を活かし、コンサル業で独立を決めました。人生を見据えた時に、「同じ時間働くなら、もっと2倍3倍に稼げる方法はないか」と考えたそうです。 しかし、貯金が数十万円しかなく、登記申請を自力で行うなどして、なんとか会社設立の手続きを進めようとしていましたが、やはり資金が足りない……。それまで仕事とプライベートをきっぱり分けていた彼女でしたが、交際中の彼に内情を詳しく相談してみると、「僕に応援させてほしい。結婚して資金を出すよ」と言ってくれたそうです。 結婚後は、自分は代表、夫を経理兼役員にしたことで、営業先でのパワハラやセクハラから身を守れたり、どうしても自分が出席できないときには、代理として夫に名刺を持たせることで乗り切れたりということも。 私もそうですが、女性経営者への風当たりや中傷はいまだに強く感じることがあります。男性のパートナーがいるだけで様々な障壁を乗り越えられたりするのは事実で、「一人より二人でよかった……」ということは想像以上に多いものです。そういった意味でも、結婚は女性のキャリアを後押ししてくれるかもしれません。 不安定な時代になっていることもありますが、共働きであれば、ひとりが転職や休職をしてもなんとかなる……という心の余裕につながります。何かとチャレンジングになれて、結果的にステップアップにもつながりやすくなります。