2024年からの新NISA、やるとやらないとでは「30年後」どれくらいの差がつく?
2024年から新しくなった少額投資非課税制度、いわゆる「新NISA」がスタートしました。NISAは長期的な資産形成をサポートするための制度として多くの人が知っているようですが、一方で「今から自分も始めるべきかどうか?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。 そこで、NISAを活用することで、30年後の資産形成にどのような差が生じるのかを解説し、活用方法について説明します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
制度の概要
「NISA」とは少額投資非課税制度のことであり、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて年間投資金額360万円までは、運用益が非課税となる制度です。この仕組みを利用し、株式や投資信託など金融庁が指定する一定商品への投資を通じて、資産形成を促すものです。 基本的に、金融商品への投資を通じて得た利益には、約20%の税が課せられます。それが非課税となるNISA制度の意義は、大変大きなものであることが分かります。 加えて前述のとおり、投資できる金融商品の範囲は国によって指定されています。そのためギャンブル性の高い商品など、投資知識に明るくない人が長期間安定して資産形成を図るのに不向きとされる商品が排除されている点も魅力です。
NISAを30年続けると、そうでない場合と比べて、どの程度の差になる?
では、実際にNISAを30年続けていったらどうなるのか、そして利用しない場合と比べてどう差がつくのか、簡易的にシミュレーションしてみましょう。 例えば、貯金だけを単に毎月3万円、30年間積み立てていた場合は、単純計算で総額1080万円となります。それに対して下記条件の下、NISAにて30年間運用を続けたらどうなるでしょうか。 ・金融庁「つみたてシミュレーター」を利用 ・想定利回り(年率)5%で計算 ・月額3万円を投資 すると、運用益は1417万円となり、元利合計は2497万円になります。貯金をしていた場合と比較すると、最終的な資産額は2倍以上になっています。額にすると、1400万円を超える差です。 このように、毎月3万円と現実的な額であっても、30年もNISAを続けることができれば、大きな差を生むのです。