【広島】新井監督「羽月の準備、勇気が素晴らしかった」2年連続交流戦5割以上&今季最多貯金7
<日本生命セ・パ交流戦:楽天0-1広島>◇14日◇楽天モバイルパーク 広島が若手の活躍で好調楽天との延長戦を制した。11回のサヨナラ機。新井監督は代打の切り札・松山がベンチに控える中、「何とかしてみろと思って見ていました」と矢野に託した。カウント2-1からのツーシームを右翼へ打ち上げ、三塁走者を迎え入れる決勝犠飛を放った。連勝で2年連続交流戦勝率5割以上を決め、貯金は今季最多タイの7。2位阪神とのゲーム差を今季最大の3に広げた。 打線は10回まで先発早川の前に三塁を踏むことすらできず、延長戦は11回に突入した。先頭二俣が追い込まれながら2番手・宋の外角球に食らいついて右前打とすると、1番秋山は犠打。二塁へ進んだ代走羽月は、矢野の2球目にモーションを完璧に盗んだ。「自分の中でバチッときたので、ここやと思ってスタートを切ったらちょうど(合った)という感じでした」。代走の切り札として、首脳陣からフリースチールの特権を与えられている信頼に応えた。 投手陣も楽天打線に2桁10安打を浴びながら、本塁を踏ませなかった。先発大瀬良は3回1死満塁のピンチを含め無失点でしのぎ、中継ぎ陣も8回、10回と2度満塁を招いたが、踏ん張った。2戦連続ゼロ封勝利。新井監督は「“戦いながら強くなっていく”と言っているけど、本当に若い選手が成長してくれているなと感じるゲームでした」と選手たちへの賛辞を惜しまなかった。【前原淳】 ▽広島矢野(延長11回に決勝犠飛)「何かことを起こしたら、(三走)羽月だったらかえって来られると思った。しっかり目付けだけを設定して入った」 ▽広島ハーン(来日初セーブ)「とにかく攻めて行くことを考えている。できることなら3球でアウトを一つ取っていくという気持ちで投げているのがいい結果につながっているのかな」