【裏金疑惑】鈴木宗男氏、政治資金パーティ売上は1億円、特捜部の捜査も経験「政治資金は税金かからない、透明性が必要。答弁差し控えさせていただきます...なんてもってのほか」古巣の自民党問題を語る
「裏金」だけに、法律的には厄介な状況
(郷原信郎氏)派閥から指示があったということは、要は、「これは裏金だよ」と言って渡されたということ、表に出さないお金として、議員個人の判断で表に出せなかったのではなく、派閥全体で裏金として渡してるんだということがはっきりしているということだと思うんです。 それは派閥のやり方として、国民の目からすると許しがたいことだと思うんですが、その裏金は『どこで処理すべきなのか』ということをほとんど認識しないっていう、法律的には厄介な状況になってしまって、逆に処罰しにくさに繋がってしまうという一つのパラドックスになってしまいます。 国会議員を立件するのは相当ハードルが高いと思います。その割には、あまりに捜査の前段階で大きな騒ぎになりすぎている。特に議員個人は、一体どこの政党支部、政治団体、資金管理団体で処理することが前提だったかっていえば、「裏金ですから、何にも考えてないはず」です。ということは、どこで記載すべきだったかってことが特定できないで、結局、政治資金規正法違反が立件できないっていう可能性も十分あるわけです。(2023年12月18日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)
◎鈴木宗男:参議院議員 元自民党小渕派(現茂木派) 2019年の参院選で9年ぶりに国政に復帰 過去に東京地検特捜部の捜査を受ける ◎郷原信郎:弁護士 東京地検特捜部の元検事で捜査を経験 政治資金規正法違反事件を数多く手がけてきた