池江璃花子、50メートルバタフライで世界記録保持者に次ぐ2位…セッテコリ国際
【ローマ=森井智史】競泳のセッテコリ国際が21日、イタリアのローマで開幕した。女子50メートルバタフライは池江璃花子(横浜ゴム)が25秒63で2位に入った。男子100メートル背泳ぎの松山陸(銀座千疋屋)は54秒19で4位。男子100メートルバタフライの瀬戸大也(CHARIS)と水沼尚輝(新潟医療福祉大職)は決勝進出を逃した。今大会は日本代表6人がパリ五輪前の最後の試合として参加している。
池江「試合に出る楽しさ改めて」
パリ五輪が迫る中、池江の表情が明るい。大会初日の50メートルバタフライは息継ぎなしでゴールに飛び込み、世界記録を持つサラ・シェーストレム(スウェーデン)に続く2位。「水泳をする、試合に出る楽しさを改めて感じている」と語った。
予選の25秒54からわずかにタイムを落としたものの、25秒台の半ばを維持している点は「去年の今頃なら考えられない」。昨年の世界選手権は予選で25秒50を記録して喜んでいた。「その自分が懐かしい。今は全く満足もしないし、納得もできない記録になっている」。豪州で鍛錬を積み、自信をつけたことがうかがえる。
50メートルバタフライは五輪で実施されない種目だが、「そろそろ(五輪で出場する)100メートルバタフライの前半もいい泳ぎができるかな」と手応えも得た。今大会は計4種目に出場予定。充実の時間を過ごし、五輪に弾みをつける。(森井智史)