新幹線の「S Work車両」ってなんなの? 実際乗ってみた
とっておきの新幹線ハック(公式)教えます。 新生活シーズンは、観光に出張にと移動も増える季節。みなさんそんな移動時間って何しています? …え? PC開いて仕事? だったらいい話があるんです。 【全画像をみる】新幹線の「S Work車両」ってなんなの? 実際乗ってみた 新幹線のシート選びでちょっといいライフハック話を耳にしたんですよ。 16両編成の東海道・山陽新幹線(東京~博多間)7号車(普通車指定席)が、ビジネスパーソン向けの「S Work車両」となってるのです。 この車両のテーマは… ・移動時間にモバイル端末で仕事を進めたい人向けの車両 ・ Webミーティングや通話は、まわりへ配慮すれば座席でもOK ・最低限の作業音は“お互い様”として許容して利用してね という、まさに移動するコワーキングスペース。 この車両を普通車指定席料金で利用できるらしいのですが、他の座席と具体的にどうちがうんでしょう? わざわざこの車両・座席を選ぶ必要がある? 本当に仕事しやすい? その費用対効果が気になるところ。 なので、実際に乗車して試してみました。 結論から言うと、新幹線で仕事をやっつけたいと考えているなら、グリーン車よりこっち。生産性がちがいます。
ビジネスパーソンの玉座「S WorkPシート」に搭乗
まずS Work車両のシートについて説明しておきますね。 S Work車両には指定席料金で予約できる通常のシートに加えて、「S WorkPシート」という特別なシートがあります(予約方法、料金は後述します)。 この「S WorkPシート」は、3列シートの真ん中にパーティションを設けることで、ひとりで1.5席使えるというブルジョワ空間。ビジネスパーソンに向けたS Work車両の中でもわずか10席しかないレアシートであり、ビジネスパーソンに向けた玉座です。 今回の旅はこのシートに乗りたかったといっても過言ではありません。 シートの質感・素材は通常車両と同じなんですけど、さまざまなポイントで「ビジネス」向けの配慮があります。 たとえばテーブルは、引き出した状態で手元にスライドさせると程よく傾斜するといったギミック付き。これがまたちょうどいい角度でタイピングがはかどりました。 また、前席がリクライニングしても、PC画面に接触しにくい角度までに制限されているようです。この気遣い嬉しいですねー。 今回乗車したのはN700S車両なので、コンセントは各席ひじ掛け部分に標準装備。 奪い合いは起こりませんし、すぐ手元にあるので延長タップ不要で、USB充電器を直接ぶっ指せる余裕があります。これはいい…! そして中央の席だった場所には、ドリンクホルダー+小物置き場が生まれました。 そもそも新幹線で仕事しようとテーブルにPCを展開すると、モノを置けるスペースなんてなくなっちゃうんですよね…。窓際なら、わずかなモノ置き棚がありますけど、通路側席だとそれすらありません。 それが「S WorkPシート」なら、このスペースに、ガジェットポーチやタブレット、スマホ、お弁当などをPCと同時に展開できるんです。わちゃわちゃとモノを広げたい僕らにとっては神がかっております…。