与論町 9日には大雨特別警報 72時間降水量は観測史上1位を更新 鹿児島県
鹿児島放送
鹿児島県・与論町では先週末から大雨に見舞われ、9日に大雨特別警報が出されました。浸水などの被害も出て、復旧作業が続いています。 与論町では8日金曜日、県の雨量計で午後1時半までの1時間に139ミリの猛烈な雨を観測。気象庁は数年に一度の大雨として記録的短時間大雨情報を発表しました。 その翌日―。 ■気象庁大気海洋部の杉本悟史・予報課長■ 「これまでに経験したことのないような大雨になっている。命の危険が迫っているため、ただちに身の安全を確保しなければならない状況」 気象庁は9日未明、奄美地方に線状降水帯が発生したと発表。与論町には警戒レベル5にあたる大雨特別警報を出しました。 11月に大雨特別警報が出たのは全国で初めてです。 与論島では7日の降り始めから72時間の降水量は666ミリと、平年の年間降水量の3分の1を超え、観測史上1位を更新。人的被害は報告されていませんが、床上浸水が20棟床下浸水が9棟確認されています。 町にあるスーパーでは店内に水が入り込み、床に商品が散乱しています。 ■スーパートップ本店の志摩晴文・社長■ 「朝来たら冷蔵ケースが浮いてひっくり返った状態で、もう本当にショックで、いつから営業できるんだろうという思いでいっぱいだった」 現在も復旧作業が続いています。