限定モデルは約32万円 富士フイルムの「X100」新型
富士フイルムは20日、単焦点レンズを搭載する高級デジカメ「X100」シリーズとして4年ぶりの新製品「X100Ⅵ」を3月下旬に発売すると発表した。価格は税別25万6000円前後を想定。1月20日に創立90周年を迎えたことを記念し、創業年にちなんだ限定モデル1934台も税別31万9000円前後で、全世界で売り出す。 【関連写真】センサー覆う手ブレ補正機構 X100は、一体型レンズの「コンデジ」だ。世界的な拡大が続くレンズ交換型ミラーレスカメラとは異なり、レンズは交換できない。初代は、東日本大震災が発生した2011年3月に発売し、昨年10周年を迎えていた。 今回の新型は第6世代に当たる。X100シリーズ初のボディ内手ブレ補正機能を搭載したほか、ミラーレス「X-T5」などにも実装する約4020万画素の裏面照射型CMOSセンサーも採用。ネガフィルムらしい質感を実現する独自のフィルムシミュレーション「REALA ACE」にも対応し、表現の幅を広げている。 光学式と電子式を切り替えられる独自の「ハイブリッドビューファインダー」や、アルミの質感、色味にこだわった初代から受け継ぐデザインを採用。細部まで妥協しない作り込みで、従来ユーザーの買い替えも期待される製品に仕上げている。 限定モデルには、本体に創業当時のコーポレートブランドロゴとシリアルナンバーが刻印されているほか、限定ストラップやソフトレリーズボタンなどが同梱されている。
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