「予想してもなかった」報道きっかけに…「全国で唯一の『辰』の字がある自治体」取材相次ぐ
テレビ、新聞、県人会からも取材
また、信濃毎日新聞デジタルの報道後、「全国で唯一の『辰』の字がある自治体」として複数のマスメディアから町に取材の依頼があった。NHKや信越放送、地域紙「たつの新聞」などが取材して報じた他、首都圏の長野県出身らでつくる長野県人会連合会の会報「信州の東京」も取り上げた。こうした反響を受け、武居保男町長は「辰の話題は今年1年間、継続してしっかり取り組み、辰野町から全国に元気を発信したい」と話す。期間中に10万人以上が訪れる「信州辰野ほたる祭り」でも、辰が付く町を積極的にPRする考えだ。
「辰」推しを着実に進める町だが、町民は「辰の字を唯一使う自治体」の話題をどう受け止めているのだろうか。JR辰野駅近くの商店街にある薬局の薬剤師の女性(64)は「駅前の商店街は、昔はにぎやかだったが、今は店も少なくなっている。ほたる祭りなどで辰の字を唯一使う町としてしっかりPRしてほしい」と話した。
辰野町には北緯36度と東経138度が交わる地点「日本中心のゼロポイント」があるため、町が「日本ど真ん中」とPRした際には、町内の飲食店がど真ん中に関する独自メニューを提供するなど盛り上がった。駅前の商店街にあるカフェ「月夜野こまもの店」の店主、苫米地花菜さん(30)は「今回の辰の話題で、町の中にどんな話題が出るのか注目していきたい」と話した。