運転手不足で運行終了の「金剛バス」きょう最終運行日「100年の歴史に幕」21日から15→10路線に減少しバス会社や各自治体が引継ぎへ
大阪の南東部、富田林市などを走る「金剛バス」の運行が12月20日に終了し、約100年の歴史に幕を閉じます。 大阪府の富田林市、太子町、河南町、千早赤阪村の地域の移動手段として長きにわたり住民を支えて来た「金剛バス」。 運転手不足などを背景に、今年9月、バスの運行終了を発表していましたが、20日をもって、バスの運行が終了し約100年の歴史に幕を閉じます。 4市町村の関係者などで構成される協議会によると、21日からは全15の路線を10路線に減らしたうえで、南海バス、近鉄バス、各自治体が運行事業を引き継ぎます。 これまでの路線のエリアはおおむねカバーできていて、便数も全体で現状の6割ほどの本数を維持できる見込みだということです。
路線について
これまでに、利用者が多い5つの主要路線(喜志循環線・阪南線・さくら坂循環線・千早線・東條線)については運行本数を減らしたうえで近鉄バスと南海バスが運行を引き継ぐことになっていました。 一方、主要路線以外の路線についての協議が続いていましたが、沿線の自治体などでつくる協議会は10月26日、自治体が費用を負担して一部の運行を続けることを決めました。 協議会によりますと廃統合を行った結果、全15の路線を10路線に減らすこととなりましたが、これまでの路線のエリアはおおむねカバーできていて、便数も全体で現状の6割ほどの本数を維持できる見込みだということです。 ▼主要5路線以外の路線について 【河南町が運行】北大伴線、石川線、河内線、白木線※北大伴線、石川線は一体的に運行 【太子町が運行】太子中央循環線、畑・平石線 【統合】太子線…喜志駅への利用は喜志循環線へ一部統合 聖和台循環線…太子中央循環線へ統合 【廃止】白木加納循環線(運休中)富田林循環線(休止路線)