「夫がよく育児する」佐賀県では妻の妊娠期を「マイナス1歳」と呼ぶ 父親の意識改革で?「子育てしやすさ」ナンバーワンに
「うちの会社にもいれて!」反響大きい制度も
県の職員のみが対象になりますが3年前、2週間以上の育休取得を促す新たな制度、「ハッピー・ツー・ウィークス」も導入しました。反響が大きいといいます。 佐賀県健康福祉部 男女参画・こども局 古川大樹さん 「この取り組みについてSNSなどでは『うちの会社でもその制度を取り入れてほしい』という声が多く聞かれています」
「話に耳を傾けると」夫婦仲が良くなる?
一方、外からは、佐賀県の「子育て事情」はどう見えているのでしょうか。 「父親であることを楽しむ」をモットーに活動しているNPO「ファザーリング・ジャパン九州」 代表の理事の森島孝さん(44)に聞きました。 ファザーリング・ジャパン九州 森島孝代表理事 「佐賀県は共働き世帯が多く、妻が働いているので夫も働くだけではなく家事育児の分担をしっかりしているように感じます」 代表の理事の森島孝さんによると、家事や育児がそれほどできない場合でも、満足度が高くなるポイントあるそうです。 ファザーリング・ジャパン九州 森島孝代表理事 「家事や育児ができなくても妻の話に耳を傾けてコミュニーションを取ると満足度が高くなる、夫婦仲がよくなる、このへん佐賀県の人はできているんじゃないでしょうか」
「父子手帳」の威力
休日、佐賀県職員の中河原さん夫婦は、子育て中の友人夫婦と一緒に「児童センター」で子供たちを遊ばせていました。柴田裕美さん(28)も夫・直也さんが育児に積極的だと感じています。 柴田裕美さん(28) 「子供が病気をしたとき、ひとりで看護と家事をするのが大変なので積極的に休みを取ってくれた。言わなくても子供と遊んでくれるし、休みのときは一緒に外に出かけたり、あんまり1人の時間がないくらい遊んでくれる」 育児をするにあたり、直也さんは、佐賀県から配布された「父子手帳」がことのほか役に立ったと話します。 柴田直也さん(31) 「父子手帳に説明があったので、子育て支援アプリを入れて準備はしていました。妻のほうが子育てに対する意識が高かったので、僕は子供が生まれてから遅れて学んでいった感じです。そのおかげですぐに子供の対応や何をしたらいいか準備できて子育てしやすかったです」