【中山金杯追い切り】関東馬5頭をリポート ハンデ59・5キロで注目のホウオウビスケッツも順調
[GⅢ中山金杯=2025年1月5日(日曜)中山競馬場、芝内2000メートル] 中央競馬の幕開けを告げる東西金杯の追い切りが31日に東西トレセンで行われた。美浦ではトップハンデ59・5キロを課されたホウオウビスケッツなどが速い調教を消化。年内のトレーニングを終えた。(馬齢は全て新年度の表記)
ホウオウビスケッツ(牡5・奥村武)
毎日王冠2着、天皇賞・秋3着の実績馬はウッドでの併せ馬で半馬身先着。抜群の手応えで5ハロン67・3―12・0秒を計時した。 奥村武調教師は「だいぶやってきているので、仕上がりに関しては十分過ぎるくらいです」と自信の口ぶり。今回は何より59・5キロというハンデがカギになる。「もちろんハンデのことも頭にありましたが、岩田ジョッキー(康誠=騎乗停止中)と相談して、中京や中山の2200メートルよりも中山の2000メートルのほうが乗りやすいのではないか…と」と経緯を説明。主戦との話し合ったうえで、斤量よりも舞台適性を重視した決断を下した。 「周りが軽いなと思いますが、仕方ありません。〝もっとハンデを重くすればよかった〟というくらいの競馬をしたいですね。ドイルジョッキーもペースを乱さない内容にすることと、ポジションよりもリズムが大切と言っていたので」。厳しい負担重量を克服して、強さを見せつける構えだ。
ラーグルフ(牡6・宗像)
ウッドで単走。馬なりで5ハロン69・5―12・2秒を計時し、好調ぶりをアピールした。 宗像調教師は「動きは良かったです。2年前に勝ったときのようにうまく立ち回れれば。蹄の影響で遅れていたのもようやく予定通り(の体調)に。ハンデは58キロぐらいだと思っていたので、57・5キロはいいと思います。枠順もありますが、あまり外じゃない方が良いですね」と見通しを口にした。トレーナー自身は定年のため3月4日に厩舎解散を迎えるだけに、ラストスパートに入る。「最後の年になるので頑張ってもらいたいですし、幸先の良いいスタートが切れれば」と力強く意気込んだ。