元メジャーリーガーの言葉に発奮 ソフトバンク育成ルーキーがプロ初の1試合2本塁打【みやざきフェニックスリーグ】
◆みやざきフェニックス・リーグ ソフトバンク5―7楽天(15日、SOKKEN) ソフトバンクの育成ドラフト1位ルーキー、大泉周也外野手(25)=福島レッドホープス=がプロ初の1試合2本塁打を放った。 ■まるで映画のワンシーン、球場入りする柳田悠岐【写真】 フェニックス・リーグは初のスタメンで「7番左翼」でフル出場。2回1死、右腕・大内誠弥の142キロの真っすぐを捉え、右越え本塁打を放った。6回2死でも右腕の伊藤茉央のスライダーを右越えに運んだ。「両方とも(感触は)いったと思った」とうなずいた。 昨年はルートインBCリーグで本塁打王を獲得した左の強打者。ウエスタン・リーグでは打率3割3分3厘を残したが、本塁打はゼロ。出場もわずか11試合にとどまり、7月下旬以降は3軍で試合に出ることが多かった。 9月下旬、BCリーグ球団所属選抜チームとの試合があった。監督を務めたのは福島レッドホープス時代の恩師で、ヤクルトや米大リーグなどで強打者として活躍した岩村明憲監督だった。 「焦らず、自分のできることをコツコツやっていけ」 岩村監督に悔しい現状を告げると、そう言葉をもらった。背伸びするな―。そんな思いが込められているように感じ、励みになった。真っすぐをファウルせずに1球で仕留める。ずっと3軍で取り組んできた課題だった。「今日はファウルにしないで打てたので、ちょっとずつできているのかな」と振り返った。 悔しい結果に終わった1年を踏まえ、秋の宮崎でさらなる成長を誓う。「常にアピールの場。1打席1打席集中してどんどん振っていく」と前を向いた。 (浜口妙華) 【#OTTOホークスファーム情報】
西日本新聞社