千葉市で産官学金による「寺子屋プロジェクト」始動 千葉公園に無料で子供たちの学びの場を
千葉市の千葉公園で、子供たちが文化やアートを学ぶ「芝庭の寺子屋」が本格的に始まる。 地域の事業者、金融機関、大学等が連携をした「産官学金」での推進体制を構築。9団体(千葉市、千葉銀行、京葉銀行、千葉興業銀行、千葉信用金庫、国立大学法人千葉大学学術研究・イノベーション推進機構、植草学園大学、千葉公園YohaS振興会、拓匠開発)の協力で構成される「千葉公園 子どもの文化振興実行委員会」が設立され、5日記者発表が行われた。
4月にオープンした千葉公園の「芝庭」と拓匠開発が運営する「YohaSの寺子屋」を使って、「芝庭の寺子屋」と称した事業を展開。子供たちの好奇心や新しい感性を育むことを目的に、アート教室やダンス教室、声優体験教室など、子どもが学校では勉強できないような文化やアートを学ぶ講座を無償で提供していく。8月末まで事業に賛同金を出す企業を募り、9月から運営を始める予定となっている。
芝庭で開かれた記者発表会には、神谷俊一千葉市長や地元金融機関の代表者ら実行委員会のメンバーが出席。イメージキャラクターの「テラボーイ」と、館長を務めるテラガールの坪田英里香も登場した。
神谷俊一千葉市長は「官民のアイデアで千葉公園に新しい魅力が加わる」とともに、「寺子屋での学びが子供たちの将来にとって有意義なことと確信している」と述べた。
実行委員会の大岩哲己委員長は、「経済的環境に左右されず、公平に文化やアートに触れあい学ぶ機会を作っていく。子どもたちには、体験を通して生き方への好奇心や新しい感性を育んでほしい」と期待をこめた。講座については月間述べ20講座を開催予定で、ホームページやSNS、各学校でのチラシ配布等で告知される予定だ。