北朝鮮は27日夜、弾道ミサイル技術を使用した発射を行いました。林芳正官房長官は、「上空で消失し、宇宙空間への物体の投入は確認されてない」との見方を示しました。 林官房長官によりますと、北朝鮮は27日午後10時43分頃、北西部沿岸地域の東倉里地区から、衛星を打ち上げるための弾道ミサイル技術を使用した発射を行いました。林長官は、この発射について、「黄海上空で消失し、宇宙空間への何らかの物体の投入はされていないものと推定している」と述べました。 発射を受け、政府は、「我が国の領域に落下、または上空を通過する可能性がある」として、沖縄県にJアラート（＝全国瞬時警報システム）を出して避難を呼びかけましたが、落下や上空通過の可能性がなくなったとして、17分後に解除しました。 林官房長官「これまでの度重なるミサイル発射も含め、一連の北朝鮮の行動は、我が国、地域および国際社会の平和と安全を脅かすものです。このような発射は、関連する安保理決議に違反し、国民の安全に関わる重大な問題です」 林長官は、北朝鮮に対し、「中国・北京の大使館ルートで厳重に抗議し、強く非難した」と明らかにしました。