２０１９年、鹿児島県出水市で当時４歳の女の子を自宅の浴槽に放置し死亡させたとして、重過失致死などの罪に問われている男の裁判です。 ４日、鹿児島地裁で被告人質問が行われ、男は女の子が死亡したことについて「本人と遺族に申し訳ない」と話した上で無罪を訴えました。 ２０１９年８月に出水市で当時４歳の大塚璃愛來ちゃんが死亡した事件。 暴行や重過失致死の罪に問われているのは、璃愛來ちゃんの母親の交際相手だった日渡駿被告です。 入浴の際、体調の悪かった璃愛來ちゃんが溺れないように注意する義務があったにも関わらず、約１時間にわたり浴槽内に放置し溺死させたとされています。 また、日渡被告はこの前日、璃愛來ちゃんの頭を殴ったとして暴行の罪にも問われていて、２０２２年の初公判ではいずれの罪も起訴内容を否認しています。 事件からおよそ５年、裁判はようやく佳境に入り、４日行われた被告人質問。日渡被告は黒髪にスーツ姿で法廷に立ちました。 弁護側からあらためて風呂場で璃愛來ちゃんに注意を払ったか問われた日渡被告はー 「たばこを吸いに浴室を出ることはあったが、風呂のドアは開いていたので見えていた」 過失について否認しました。 また、前日に璃愛來ちゃんに暴行を加えたとされることについてはー 「璃愛來がはくために口に手を入れる行為をやめさせようとした。今の記憶だとそこまで強くたたいていない」 その上で、璃愛來ちゃんが死亡したことについては謝罪を口にしました。 「璃愛來と遺族には申し訳ないと思っている。本当は璃愛來がいればいいんですけど．．．」 今後、璃愛來ちゃんの事件と並行して審理が進められている、第三者への恐喝事件などに関する被告人質問が終わった後、裁判は結審する見通しです。