箱根駅伝 中大の5年生、園木大斗「箱根にかける思いは誰にも負けていない」 総合V主務の父と約束「俺が代わりに走る」
来年1月2、3日の第101回箱根駅伝に向け、今年10月の予選会を6位で突破した中大が18日、東京・八王子市の多摩キャンパスで壮行会と取材会を行った。1年留年して初の箱根出走を目指す園木大斗(4年)は「箱根駅伝を走るために卒業延期をして1年残っている。少しの後悔も残すことなく最後まで全力で走り切りたい」と覚悟を語った。 父・哲郎さんは中大が総合優勝を果たした第72回大会のときの主務。幼いころ、テレビで箱根観戦をしていた際に父が「箱根駅伝を目指していたが走れなかった」とこぼした。その時に「俺が代わりに走る」と約束し、箱根への思いを強めていったという。 大学3年9月から丸一年間は右膝の故障に悩まされた。陸上への気持ちも離れかけたが、藤原正和監督が「もう1年大学に残って競技を続けないかと手を差し伸べてくれた」といい、諦めずに大学5年目も走り続けた。 優勝候補に上げられた前回、チームは体調不良者が続出して総合13位。今季も11月の全日本大学駅伝を12位でシードを逃すなどかみ合っていなかったが、同月の「MARCH対抗戦」で2人が1万メートル27分台を出すなど徐々に上向いてきている。チームの目標は総合7位。中大の5年生は「箱根にかける思いは誰にも負けていない。ラストチャンスなので中大の目標に貢献できるように精一杯走りたい」と真剣なまなざしで語った。