EUと湾岸諸国、初の首脳会議 ウクライナや中東情勢など協議
Philip Blenkinsop John Irish [ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)とサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などで構成する湾岸協力会議(GCC)は16日、ブリュッセルで初の首脳会議を開いた。 会談の目的は、協力関係を深めてウクライナや中東の紛争における湾岸諸国の影響力を確認することだった。欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、ウクライナに平和をもたらすために影響力を行使するよう湾岸諸国に促した。中東情勢に関しては、イスラエルやパレスチナ自治区ガザ、レバノンの情勢に「最大限の懸念」を表明し、即時停戦を求め、全ての当事者に国際法上の義務を順守するよう促した。 共同声明によると、双方は自由貿易協定に関する協議を再開させる。今後2年ごとに首脳会議を開き、次回は26年にサウジで開催する。 また、クリーン技術やグリーン転換に必要な重要鉱物、再生可能エネルギー、水素製造といった分野での協力を推進する。