両エンジンの出力低下し墜落 陸自ヘリ、原因不特定でも再開へ
昨年4月、沖縄県宮古島付近の海に陸上自衛隊のUH60JAヘリコプターが墜落、搭乗者10人全員が死亡した事故で、陸自は14日、搭載されたエンジン2基の出力が相次いで低下したため墜落したとの調査結果を公表した。いずれも明確な原因を特定できず、それぞれの不具合に因果関係はなかったとした。陸自は同型機の飛行を一部見合わせていたが、点検回数を増やすなどの再発防止策を設け、今後全面的に再開する。 調査結果によると昨年4月6日午後3時46分に航空自衛隊宮古島分屯基地を離陸。同54分ごろ、右側エンジンで出力が徐々に低下する「ロールバック」という現象が起きたことが分かった。