井岡一翔と再戦のマルティネスが来日 10回KO宣言「12回まで行かない。2回くらい早く終わる」
「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館) 【写真】マルティネスがまとったジャケットのデザインがカッコよすぎる 前王者・井岡一翔(35)=志成=のダイレクトリマッチを受ける王者のフェルナンド・マルティネス(33)=アルゼンチン=が20日、来日し、羽田空港で取材に応じた。 マルティネスはアルゼンチンで2カ月間、フィジカルを強化してから、米マイアミのキャンプで4週間、「最終段階の激しいトレーニング」を積み、ロサンゼルス経由で来日。この後は体重調整に入るという。 日本の格闘技界ではここ四半世紀ほど恒例となっている大みそかのビッグマッチに初参戦することを、マルティネスは「日本で伝統あるリング、大みそかという重要な日にアルゼンチン人として上がれることがとてもうれしい。その伝統はとても好きだしいいと思う。まるで12月24日にロッキーが試合をした映画『ロッキー4』のシチュエーションにすごく似ていると思う」と喜んだ。 一方で、アルゼンチンではクリスマスウイークに入ると年明けまで興行は行われないといい、「大事なクリスマスを家族と離れて過ごすなんて自己犠牲の極みだと思うけど、家族の将来のために戦う訳で、いい結果を持ち帰りたい。母や娘たちに家を与えたいから、この試合に集中している。お金がとても重要だから、将来のために戦う」と複雑な胸中も吐露した。 井岡との再戦は「全く問題ない。人々が望むならなんでもないし、オファーが来れば怖くはない。再戦と言われたら再戦する」と歓迎しており、ファイトマネーは「いい金額を提示していただいたので、本当に満足している」と、前戦以上であることを示唆した。 試合展開については「前回ととても似たような試合になると思う。前回からそんなに時間がたっていないので大きな変化はないと思う。この試合に必要なのはクレバーさとインテリジェンスだと思う。互いを知り尽くしているし、2人のポテンシャルが試される」と予測。「戦争の後で新年を迎える。12ラウンドまで行かないと思う。2ラウンドくらい早く終わるんじゃないか」と、10回KOを予告した。