妻が「美容のため」といって「加湿器」を付けっぱなしにしていますが、電気代が心配です。付けっぱなしを1ヶ月続けた場合、電気代はいくらになりますか?
加湿器は水分を放出して空気を加湿しますので、室内の空気の乾燥を防いでくれます。そのため、秋から冬にかけて空気が乾燥する季節に利用している人は多いでしょう。しかし、長期間利用している場合に気になるのが電気代です。 本記事では、加湿器を1ヶ月付けっぱなしにした場合にかかる電気代を、加湿器のタイプ別に紹介します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
加湿器を1ヶ月使い続けた場合の電気代
加湿器を1ヶ月付けっぱなしの状態で過ごした場合、どのくらいの電気代がかかるかを計算します。電気料金は地域によって異なりますが、今回は公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が公表している目安単価「31円/kWh」を用います。各タイプの電気代は、1日24時間で30日使用した場合の金額です。 ■超音波タイプの場合 超音波タイプを使用した場合にかかる電気代を紹介します。今回の計算に使用する加湿器は、T-faLの「加熱超音波式加湿器スチーム アンド ミスト」です。定格消費電力225Wをもとに計算します。 0.225kW×31円/kWh×24時間=約167円 約167円×30日=約5010円 30日間付けっぱなしにすると、約5010円の電気代が発生します。超音波式の加湿器は、超音波によって霧を発生させる仕組みの加湿器です。超音波の振動により発生した霧にファンで風を送り込み、室内に霧を拡散させます。 ヒーターを使用せず本体が熱をもたないため、室内の温度が上がってしまう心配がありません。本体価格が比較的安く、電気代も抑えられる点がメリットです。 ■スチームタイプの場合 スチームタイプを使用した場合にかかる電気代を紹介します。今回の計算に使用する加湿器は、TOSHIBAの「TKA-S45A」です。消費電力395Wをもとに計算します。 0.395kW×31円/kWh×24時間=約294円 約294円×30日=約8820円 30日間付けっぱなしにすると、約8820円の電気代が発生します。スチーム式の加湿器はヒーターで水を加熱して、蒸発した水蒸気をファンで室内に送り込む仕組みです。 水を1度沸騰させるため、雑菌が繁殖しにくいメリットがあります。また高温の水蒸気を室内に送り込むので、冬には室温を上げる効果も期待できます。 ただし、ヒーターで加熱する必要があるため、電気代がほかの加湿器よりもかかる点には注意が必要です。 ■気化タイプの場合 気化タイプを使用した場合にかかる電気代を紹介します。今回の計算に使用する加湿器は、SHARPの「HV-S75」です。消費電力12~335Wをもとに計算します。 0.012~0.335kW×31円/kWh×24時間=約9~249円 約9~249円×30日=約270~7470円 HV-S75の消費電力は強で335W、静音で12W、エコで34Wです。そのため静音やエコモードを使用すれば、電気代を大きく抑えられるでしょう。気化式の加湿器は水を含んだフィルターにファンで風を送り、気化した水蒸気を室内に送り込む仕組みです。 ■ハイブリッドタイプの場合 ハイブリッドタイプを使用した場合にかかる電気代を紹介します。今回の計算に使用する加湿器は、気化と加熱のハイブリッドであるアイリスオーヤマの「KHV-500RA-W」です。定格消費電力266Wをもとに計算します。 0.266kW×31円/kWh×24時間=約198円 約198円×30日=約5940円 1ヶ月で約5940円の電気代が発生することがわかりました。ハイブリッド式の加湿器は、気化式と同様に水を含んだフィルターに風を送るだけではなく、ヒーターで温風にしてからあてる仕組みです。温風であるため、素早く室内を加湿できるメリットがあります。 ただし、ヒーターを使用する分、消費電力も大きくなる点に注意しましょう。
付けっぱなしにするなら消費電力の少ない加湿器がおすすめ
電気代をなるべく節約したいけれど、乾燥が気になるから付けっぱなしにしておきたいと考えている場合は、消費電力の少ない超音波タイプや気化タイプが適しているといえるでしょう。ただし、この2つのタイプは室内の温度によって、加湿能力が左右される可能性があります。そのため、高い加湿性能を求めるなら別のタイプも検討しましょう。 出典 公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部