「川からの景色、目に焼き付け」 仲間と一緒にカヌーで10キロ、授業の集大成に 高校3年生、犀川下る
篠ノ井高校犀峡校(長野市信州新町)の3年生5人が27日、地元の犀川約10キロをカヌーなどで下った。同校では授業として夏から秋にかけ、全校生徒が週に1回、練習に励んでいる。5人は3年間の集大成として、ゴールを目指してパドルを握った。 【写真】秋空の下、ゴールを目指しカヌーを漕ぎ進める生徒たち
同校は地元の自然環境を知ってもらおうと、1997年から授業にカヌーを取り入れている。コースは学校近くの大原橋付近から出発。体力も必要となる長丁場だ。授業では毎回2、3キロの距離をこぐなど練習を重ねてきた。
午後1時、全員のゴールを目標にスタート。カヌーだけでなく、ボードの上に立ってこぐSUP(サップ)を選ぶ生徒もいた。青空の下、緑の木々が広がる犀川を順調に進み、2時間ほどかけて全員がゴール。犀川上での写真撮影では、「集合するぞ」と声をかけ合い、全員が達成感にあふれた表情を見せていた。
三水快誠さん(18)=長野市=は「このメンバーでできるのは最後なので切ない気持ち。カヌーから見える自然の景色を目に焼き付けた」と話していた。