英国王室の暴露本、人種差別発言をした人の実名が翻訳版に出た理由が判明
先月末に発売された英国王室に関する新暴露本『Endgame』。オランダでは翻訳版で、メーガン妃がオプラ・ウィンフリーのインタビューで言っていた「アーチーが生まれる前にどれくらい肌が黒いかを心配する人」2名の実名が明かされるという事件が発生。直前になって発売が延期されるという騒ぎが起きた。実名はその後イギリスでも、この本を見たテレビ司会者のピアース・モーガンによって暴露された。 【写真】レアなヴィンテージ写真で振り返る、ありし日の英国ロイヤルファミリー
著者で「サセックスの応援団長」ことオミッド・スコビーは、2人の実名はわかっていたが「法的な問題から書かない決断を下した」と説明、最終版に名前は出さなかったとコメントしていた。「オランダの出版社にも名前が書かれたものは渡していない」「翻訳のミスだ」と釈明、謝罪は拒否している。出演したテレビ番組でも「今回の騒ぎは売名行為でも宣伝でもない」と宣言していた。
英語版に書かれていない名前がどこから出てきたのかイギリスマスコミは猛捜査していたけれど、その理由が明らかになった。ある関係者が「スコビーのエージェンシーが発言者の実名が含まれた初期の草稿をオランダの出版社に渡していた」と新聞「ロンドンタイムズ」に証言している。後日、最終版も送られたが出版社と翻訳家は草稿を使って翻訳を進めたと見られている。結局出どころはスコビー側だったというわけ。
ちなみにこの人種差別発言者に関する情報はヘンリー王子とメーガン妃のスタッフからスコビーに提供されたと見られている。そのため王子と妃を批判する声も上がっているが、2人は沈黙を守っている。一部のPR専門家からは「王子と妃は自分たちの誠実さをアピールするような方法で、この本に対処した方がいい」という指摘も出てきている。新聞「デイリーエクスプレス」が報じている。2人が何か動きを見せるのか、このまま本を黙殺するのか注目が集まっている。