【解説】“裏金事件” 39人の処分決定へ 総理批判も…自民党“今後”どうなる?
日テレNEWS NNN
自民党のいわゆる裏金事件をめぐり、39人の国会議員らの処分が正式に決定しました。日本テレビ・政治部官邸キャップの平本典昭記者が、党紀委員会の決定をめぐる次の3つの疑問を中心に、最新の動向を詳しく解説します。 1. なぜ?異例の「総理批判」 2.“大荒れ”党紀委員会 何が? 3.分かれた処分の「明暗」
■なぜ?異例の「総理批判」 処分めぐる動きで政権にも影響が?
鈴江奈々キャスター 「まず1つ目からみていきます。 『なぜ?異例の「総理批判」』ということで、 今回の処分で一番重い『離党勧告』になった塩谷議員が『処分基準が明確でない。党代表の責任がある』などと岸田総理を批判したということなんですよね?」 日本テレビ 政治部官邸キャップ 平本典昭記者 「これは厳しい言葉で、一番驚いたニュースでした。 なぜなら、処分を受ける側が、本来は黙って反省すべき人が、処分を決める側のトップ、総理大臣を公然と批判した、と。 “自分の責任を棚に上げて”ということもあります、それより、最高権力者であるはずの総理が表だって批判される、そこまで弱体化しているのかと『えっ』と思ったわけです。 ある閣僚経験者は『総理批判はこのあと止まらなくなる』と話しています。党内には、『政権がいま、最も弱まっている。もう、もたないのでは』とすら言う人も出始めています」 鈴江キャスター 「今回の処分をめぐる動きが、政権にも大きな影響を与えかねない、ということなんですね」
■“大荒れ”党紀委員会 何が? 「処分基準が曖昧」だった?
鈴江キャスター 「続いて、『2.“大荒れ”党紀委員会 何が?』ということで、党紀委員会が“荒れた”理由はどこにあるんでしょうか?」 日本テレビ 政治部官邸キャップ 平本典昭記者 「ちょうど10分ほど前に終わりました。終わった直後、1人の委員に話を聞きました。異論がかなり出たと話していました。その党紀委員会のメンバーは、始まる前から怒っていたんです。一番は、『処分基準が曖昧』だった点です。 メンバーの本音を取材すると、『曖昧な基準で、処分を雑に持ち込まれても困るんだ』と。複数のメンバーが、始まる前は『党紀委員会で“ちゃぶ台返し”だってある』と“大荒れ”を予測していました。 最新の取材している情報では、ほぼ原案どおりまとまったという情報もあります。予定を超えて2時間、“荒れた”党紀委員会という形になったとみられます」