「いつか取りたいと思っていた」ソフトバンク近藤健介、MVP初受賞 首位打者&最高出塁率で4年ぶりリーグVに貢献
◆NPBアワーズ2024 supported by リポビタン D(26日、東京都内) ソフトバンクの近藤健介外野手(31)がパ・リーグの最優秀選手(MVP)に選出された。 ■4位までソフトバンク勢が独占、2位との得点差は?【投票結果一覧】 プロ13年目で初のMVP獲得に「プロに入ってこういう賞を頂けるとは思ってなかったので本当に光栄ですし、もっと精進して自分の技術を磨きたい」と喜びを口にした。得票数では2位でチームメートの山川に大差をつけての受賞となった。 日本ハムから移籍して2年目の今季は129試合に出場し、打率3割1分4厘で自身初の首位打者に輝いた。また、5番打者として19本塁打、72打点と勝負強い打撃を発揮。出塁率4割3分9厘で最高出塁率のタイトルも獲得するなど、チーム4年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献した。 球団からのMVP選出は2020年の柳田以来、4年ぶり17人目となった。近藤は「初めてアワーズに出席したのが18年なんですが、その時にMVP(受賞者)の方を見ていつか取りたいと思っていた。時間はかかってしまいましたが、うれしく思います」と悲願のMVP受賞だったようだ。 一方で、シーズン終盤には走塁中に右足首を捻挫して離脱し、日本一も逃すなど心から満足いくシーズンを送れなかった。「リーグ優勝はできたけど、日本一を達成した上でのMVPだったら最高だった。そこ(の悔しさ)は来年、晴らしたい」。その視線は当然ながら、来季へ向いていた。(石田泰隆)