米Wファーゴ、第3四半期利益は予想上回る 引当金減少が寄与
Noor Zainab Hussain Manya Saini Saeed Azhar [11日 ロイター] - 米大手銀行ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が11日に発表した第3・四半期決算は利益がアナリストの予想を上回った。貸し倒れに備えた引当金の額が前年同期の12億ドルから10億7000万ドルに減少したことが寄与した。 第3・四半期の1株当たり利益は1.52ドル。LSEGがまとめたアナリスト予想の1.28ドルを上回った。 純金利収入(NII)は前年同期比11%減の116億9000万ドル。アナリストの予想平均は118億7000万ドルだった。第4・四半期のNIIは第3・四半期と同水準と予想。 定期預金(CD)や商業銀行事業の金利が変動しやすい預金の大半で利率が低下。マイケル・サントマッシモ最高財務責任者(CFO)は記者会見で、支払い金利の減少につながるため、NIIにプラスに働くとの見方を示した。 2024年通期の金利収入は9%減少すると予測。米ウォール街の予想8.4%減を上回っている。9月の米連邦準備理事会(FRB)による大型利下げを要因とした。 第3・四半期の収入は2%減の203億7000万ドル。融資額は9103億ドルで、前年同期の9432億ドルから減った。