安曇野の農産物をPR 首都圏の飲食関係者視察
首都圏の野菜ソムリエや飲食店関係者ら22人が16日、長野県安曇野市内の野菜・果物農家を視察した。安曇野市が、千葉県市川市で開催される「いちかわごちそうマルシェ」に一昨年から出店している縁で、地場産品のファンを増やそうと企画した。 一行は豊科南穂高の山本農園で、水耕野菜クレソンの生産を見学した。生産者の山本利孝さん(71)は「肥やしがいらず、生産に手間がかからない」と説明した。参加者たちは湧き水の水耕地で育つクレソンをちぎって味わい「葉ごたえと、さっぱりした辛さがいい」と感激していた。 山本さんは昨年11月、マルシェに出荷した。県内の2倍近い100グラム350円で販売したところ、40個が2時間で完売した。野菜ソムリエの出口恭美子さん(49)=市川市=は「こんなにきれいでピンとして安いクレソンは首都圏では売っていない。販路ができればお互いにメリットがある」と話していた。 一行は、堀金の信州あすかでイチゴ、穂高の大王わさび農場でワサビの生産を見学し、実際に試食した。JR穂高駅前の安曇野ブルワリーでは、地元素材でつくったクラフトビールと料理を味わった。
市民タイムス