海外自動車メーカー、「空飛ぶクルマ」に本腰 自動で分離合体、「陸空一体型」も
「空飛ぶクルマ」をめぐる海外企業の動きが活発になっている。電動で空中の短距離を短時間で迅速に移動できる空飛ぶクルマ市場に自動車業界も照準を当てている。 【関連写真】ステランティスも米企業と提携 中国の小鵬汽車(シャオペン)グループ傘下のXPeng Aeroht(シャオペン・エアロフト)が中国・広州市に「空飛ぶクルマ」の工場を建設する。一方オランダのステランティスは米国の電動垂直離着陸機(eVTOL)メーカー、アーチャー・アイエイションに5500万ドルを追加投資、アーチャーは米ジョージア州に量産工場を建設中だ。 シャオペン・エアロフト(以下エアロフト)は今年のCESに出展して話題をさらった。 エアロフトは分割式と呼ばれる自動車に相当する「地上モジュール」と航空機部分の「空中モジュール」で構成。自動的に分離、合体できる陸空一体型の構造。 同社はこのほど、広州での工場建設を決めた。生産するのは空中モジュールの部分。 エアロフトが先に公開した動画では自動車部分は6輪で陸上を走行、空飛ぶ車が離陸する時は停止する仕組み。量産開始は25年第4四半期を予定。 ステランティスはアーチャーへの戦略的投資を強化している。ジョージア州コビントンに建設中の工場は年間最大650機の生産能力という。
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