「寺の購入」から「ソックリ商品」の購入、そして日ごろの買い物も…日本を攻略する中国人の驚きのSNS活用術
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「日本の攻略情報」が流通するSNS
同様に人気なのが「日本の寺院の売買情報」だ。行政書士が続ける。 「宗教法人が基本的には非課税であることに目をつけて、日本の宗教法人格の取得を狙う中国の富裕層が増えています。そのため小紅書にも『この宗教法人がいくらで買える』という販売情報がよく流れてきます」 小紅書で「日本 宗教法人」と検索してみると、寺の買い方から値段、さらには寺を運営するための僧侶の年収相場と探し方について解説しているアカウントも……。 次から次に「日本の攻略情報」が紹介される小紅書だが、その情報は中国在住ユーザー向けのものが多い。一方、日本在住の中国人が「攻略ツール」として利用するSNSは別にある。「微信(WeChat)」だ。目新しいアプリではないのだが、独自の発展を遂げる中で、日本人には見えない世界が誕生している。 中国のIT事情に詳しいライターの山谷剛史氏が解説する。 「中国版LINEとも言われるWeChatですが、その規模も機能もLINEとは桁違いです。利用者は13億人超。そして、WeChat内でオンラインショッピングから送金まで幅広いサービスが利用可能で、中国での生活は、これなしでは確実に不自由します。 当然、日本在住の中国人にも重宝されており、友人同士のメッセージのやりとりだけでなく、同じ地域に住んでいる中国人同士で巨大なグループを作り、情報交換が行われています」
在日中国人の広大な情報網
日常的には「今度、ゴミ出しの日が変わる」といった確認や、「子供を通わせるにはこの学習塾がいい」といったやりとりが行われている。参加人数が上限の500人に達しているグループもザラにある。 この大規模グループのなかで、日々「小さな攻略情報」が交わされているという。東京・江東区在住の陳さんがこんな使い方を明かす。 「中国人は無印良品が大好きなんですが、格安で手に入れるためにWeChatを活用しています。 まず無印の商品画像をダウンロードし、それを中国の検索エンジンの画像検索サービスにかける。すると、中国で別の会社が販売している、ほぼ同じ商品がヒットするんです。もしかして同一のものかもしれませんよ(笑)」 日本と比べるとこれらの商品は格安。それを、中国のネット通販を利用して買うのだが、中国から商品を輸入することになるので、結構な輸送費がかかる。 「そこで『無印ファン』の同胞のWeChatグループに『一緒に買わないか』と呼びかけるわけです。5人も集まれば、一人当たりの輸送費は格段に安くなり、日本より半額以上割安で、無印と同じ商品が買えるのです」 商品検索から購入・送金まで、すべてWeChat上で行われるため、日本に落ちるお金は基本ゼロ。なんとも歯がゆいものを感じてしまう。
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