ジェットスター・ジャパン、国際線にA321LR 成田-上海、7月まで
ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は、国際線へのエアバスA321LRの投入を5月8日から始めた。投入1路線目となったのは成田-上海(浦東)線で、現在の主力機A320ceo(従来型A320)よりも座席数を増やすことで訪日需要に対応する。 成田-上海線は現在週4往復で、このうちA321LRは7月末までの週3往復に投入。成田発は7月28日までの水曜と金曜、日曜を、現地発は翌29日までの月曜と木曜、土曜をA321LRで運航する。残りの週1往復にはA320ceo(従来型A320)を投入する。 初便となった5月8日の成田発上海行きGK35便は、2号機(登録記号JA27LR)で運航した。 同社のA321LRは1クラス238席で、現在の主力機A320ceo(同180席)よりも座席数が3割多い。現在は3機保有する。2022年7月1日に初号機(JA26LR)を成田-福岡線に就航させた。これまでは国内線のみで運航し、高需要路線である成田発着の札幌(新千歳)・福岡・那覇の国内3路線に投入している。中距離国際線への参入を見据えた機材だが、当時は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で国際線の需要が大幅に減少していたことから、高需要の国内幹線から投入することになった。 A321LRは、新型エンジンで燃費を向上させたA321neoの航続距離延長型。追加の中央燃料タンク「ACT(Additional Center Tank:追加センタータンク)」を備えることで約7408キロ(4000海里)飛行でき、成田を起点とした場合、東南アジアと中国本土のほぼ全域が圏内となり、インド東部にも就航できる。
Yusuke KOHASE