北陸新幹線金沢-敦賀間が開業 計画から半世紀余り 東京-福井間が最短2時間51分に
北陸新幹線の金沢-敦賀間が16日開業し、計画から半世紀余りを経て東京と福井が1つのレールでつながりました。 【写真を見る】北陸新幹線金沢-敦賀間が開業 計画から半世紀余り 東京-福井間が最短2時間51分に 新たに開業したのは石川県から福井県にかけてのおよそ125キロで、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀の6つの駅が新たに設けられました。 東京-福井間は、これまでより33分短い最短2時間51分で結ばれ、観光とビジネス両面での経済効果が期待されています。一方、北陸と関西・中京方面を結んでいた特急列車は敦賀駅止まりとなり、乗り換えが必要になります。 北陸新幹線は2015年に金沢まで開業。敦賀までの区間は2012年に着工し、当初は2023年春の開業を予定していましたが、トンネルの地盤膨張などで開業が1年遅れました。今後は大阪までの全線開業を目指しますが、環境アセスメントが遅れ、着工時期は決まっていません。 東京行きの1番列車の出発に先立ち、敦賀駅で開かれた開業式典で、福井県の杉本知事は「北陸新幹線は残り2割。敦賀開業を機に大阪まで早くつなげる機運になれば」と述べました。 また新潟を含む北陸4県では16日、能登半島地震からの復興支援策「北陸応援割」も始まり、宿泊代金が最大で50%引きとなります。石川県の馳知事は、「ふるさとの春新幹線能登半島」の一句を詠み、地震からの復興の後押しにも期待しました。
北陸放送