呼び名は「プラウド」と「アキ」 岩井明愛は“タイの友人”との相乗効果で3位発進
<ソニー 日本女子プロゴルフ選手権 初日◇5日◇かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県)◇6670ヤード・パー72> 岩井明愛のお友達“プラウド”【写真】 2週前に行われた海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)に出場し、ここが帰国後初戦になる岩井明愛は、楽しいラウンドをスコアにつなげた。 「ひさびさに会えて一緒に回れたのがうれしかったです」。この日のラウンドは、アジアからの招待選手のひとりで、米国ツアー2勝を誇るシャネッティ・ワナセン(タイ)と同組。実はこの2人、岩井が2月に出場した「ホンダLPGAタイランド」で友達になり、日本で初めてプレーをともにした。「一緒にご飯を食べたりもしたし、すごくいい子」。お互いを“プラウド”、“アキ”と呼び合う仲だ。 年齢は22歳の岩井の方が、20歳のワナセンより2つ上だが、馬が合った。ラウンド中はお互いプレーに集中し、話す機会はあまりなかったが「途中で冷却スプレーをかけてもらったりしました」と仲睦まじい様子。普段はお互い、英語でコミュニケーションを図っている。そのプレーについては「アプローチがうまかったですね。スイングも見ていて気持ちよかったです」と見ていた。 それが好影響を及ぼしたように、岩井は6アンダーで首位と2打差の3位タイ発進。ワナセンも4アンダー・6位タイと相乗効果を生んだ。岩井は前半の5番から1.5メートル、3メートル、4メートルのチャンス3連発をカップに沈めるなど7つのバーディ(1ボギー)で、上位争いに食い込んだ。 首位の竹田麗央が8アンダーと、今年の女子プロゴルファーNo.1決定戦は伸ばしあいの展開になった。これについては「以前、ここを回った時は風が強くてみんな伸ばしてなかったけど、きょうは風もなかったので」と要因を分析する。ただ、午前組で回るあすも、「硬いし、そこからのショットはなかなかグリーンで止められない。落としどころに気をつけてます」というラフには警戒する必要はある。 あすももちろん“プラウド”とのラウンドは続く。「自分のプレーをして一日ずつ」。日本とタイの友達2人による優勝争いも、十分に考えられる状況だ。(文・間宮輝憲)