ランボルギーニ「ウルス」に初のプラグインハイブリッド 新型「ウルスSE」世界初公開! 最高時速312kmの“スーパーSUV”に進化
ランボルギーニのベストセラーモデルにPHEVが登場
ランボルギーニの新型SUV“ウルスSE”が北京モーターショーで発表されました。 【画像】“一番売れてるランボルギーニ” SUV「ウルス」に登場したPHEVを写真で見る(30枚以上)
これに先立ち、私はランボルギーニ本社があるイタリアのサンタガータ・ボロネーゼでウルスSEの説明会に参加したので、その様子をご紹介しましょう。 ウルスSEは、従来型のウルスをPHEVに改めた点に最大の特徴があります。 これはランボルギーニが掲げる電動化戦略“ディレッツィオーニ・コル・タウリ”のに従ったもので、2024年中には全モデルをPHEVにすることがその目標のひとつとして示されています。 2023年、発表された同社のフラッグシップモデルである「レヴエルト」が同社のPHEV第1弾で、今回のウルスSEが第2弾。そして2024年中にはウラカンの後継モデルがPHEVに生まれ変わったところで、“ディレッツィオーニ・コル・タウリ”の第2フェーズは終了します。 ちなみに、“ディレッツィオーニ・コル・タウリ”の第1フェーズは「エンジン車の最後を飾る記念モデルの投入」で、こちらはすでに完了。今後に控える第3フェーズは、2020年代後半に「(レヴエルト、ウルス、ウラカン後継モデルに続く)第4のモデルをBEVとして投入」することにあります。 スーパースポーツカー・ブランドのなかで、ここまで明確に電動化の道筋を発表しているのはランボルギーニだけといって間違いないでしょう。 もっとも、3モーター方式のプラグインハイブリッドシステムを搭載し、ボディ構造、エンジン、ギアボックス、サスペンションのすべてを一新したレヴエルトに比べると、ウルスから新型ウルスSEへの変化はごく小さいもののようにも思えます。 たとえば、ボディの基本構成や4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは基本的に従来型のキャリーオーバー。ハイブリッドシステムにしても、従来からの8速AT内部に192馬力/483Nmの強力なモーターを内蔵したパラレル・ハイブリッド方式で、特別、目新しいものはありません。 そのいっぽうで、説明会で強調されていたのが3.13kg/psのパワーウェイトレシオでした。直近まで販売されていたウルスSは3.3kg/psだったので、これに比べれば明らかな進歩。一般的に重量が重くなりがちなPHEVで、パワーウェイトレシをむしろ改善したのは立派といえます。 この結果、0-100㎞/h加速はウルスSの3.5秒から3.4秒へ、0-200km/h加速は12.5秒から11.4秒へと短縮。最高速度も305km/hから312km/hへと一気に7km/hも伸びました。