【漫画】「教室が怖い…」不登校のきっかけは運動会の練習?【親子の体験日記①】
先生と教室に恐怖を感じる…小6のミクさんが不登校になったきっかけは、運動会の練習でした。 漫画家のおがたちえさんが、不登校サバイバー親子を取材。臨床心理士の橋本紋加さんによる解説とともに、体験談を連載漫画でお届けします。
小6の春、運動会が終わった直後から、学校に行けなくなってしまったミクさん。
学校に相談してみるも、理解してもらえない空気。これが、親子の孤独な戦いの始まりでした。
この時を振り返って……
この頃は、ミクがどれほどのストレスをこれまでに溜め込んできたかを想像できていなくて、目の前で見えている状態だけでミクの辛さを受け止めていた気がします。 体に出てきた時には既に限界を超えてSOSを発していることを、周りの大人が見落とさないことがとても大事です。(かめママ) 私が学校に行きたくないと言った時に、何も言わずに休ませてくれたのは、本当にありがたかったです。(ミク)
橋本先生からのメッセージ
かめママさんはミクさんに不登校のキッカケをきちんと聞くことができたのがとてもGoodですね。理由を聞く方も言う方もとても怖くて不安だったのではないかと思います。 理由を言語化できない場合もたくさんありますし、本人にも理由がほんとうにわからないこともあります。 理由はわかっているけど、言いたくないときもありますが、ミクさんは理由を教えてくれました。 本人の正直なところを聞いてみて、言ってくれたものは否定せず、言えない・言いたくない場合も無理に明らかにしようとしないようにすることが大切です。(臨床心理士・橋本紋加)
■おがたちえ Webサイトにて漫画連載をもち、キャラクターデザインなども手がける。共書に、 『繊細すぎて生きづらい~私はHSP漫画家~』(ぶんか社)など多数。 ■橋本紋加 臨床心理士・公認心理師。 心療内科クリニックにてビジネスパーソンの不眠や職場不適応、不登校の子どもたちやその家族の悩みについてカウンセリングや生活習慣のアドバイスを実施。 2023年にクリニック退職後はフリーランスで活動中。
おがたちえ(漫画家),橋本紋加(臨床心理士・公認心理師)