欧州カー・オブ・ザ・イヤー2025 最終候補7台選出、ルノーやヒョンデなどEVが大半占める
小型の電動モデルに焦点
2025年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーの最終候補として7台が選出された。小型のEVが大半を占めている。 【写真】レトロなデザイン採り入れた最新小型EV【ルノー5 Eテックを写真で見る】 (24枚) アルファ・ロメオ・ジュニア、シトロエンe-C3、ヒョンデ・インスター、ルノー5 Eテック、キアEV3、クプラ・テラマール、ダチア・ダスターが候補に残った。受賞車は1月10日のブリュッセル・モーターショーで発表される。 欧州カー・オブ・ザ・イヤーは、23か国60人の審査員が、2024年に発売される42台の候補車の中から7台ずつを選び、最も票を集めた7台が最終選考に残る。 ヒョンデ・インスターは7台中最小のAセグメントのEVであり、ルノー5 Eテック(アルピーヌA290と共同ノミネート)とシトロエンe-C3(ガソリン車のC3と共同)はBセグメントのEVである。 アルファ・ロメオ・ジュニアはEVとハイブリッド車の両方を設定するクロスオーバーで、2023年の欧州カー・オブ・ザ・イヤー受賞車であるジープ・レネゲードと構造的に密接な関係にある。 キアEV3は、同社最新の小型EVである。中型のEV6は2022年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、大型のEV9は昨年4位だった。 EV以外のモデルとしては、フォルクスワーゲン・ティグアンの兄弟車となるハイブリッドSUVのクプラ・テラマールがある。セアトから独立して急成長中のクプラの新たな主力モデルになると期待される。 また、驚くべきことに、ダチアが史上初めて欧州カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考に残った。ダスターは、バイフューエル仕様のガソリンエンジンまたはマイルドハイブリッドが選択できる小型SUVだ。 前回の2024年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、ルノーの電動SUV、セニックEテックだった。そして、BMW 5シリーズ(2位)とプジョー3008(3位)が表彰台に上った。 選考の条件としては、まったくの新型車であることが求められる。フェイスリフト(マイナーチェンジ)は認められず、派生モデルも対象外となる。 欧州カー・オブ・ザ・イヤーの規約には、「クルマを評価する主な基準は次の通り。一般的なデザイン、快適性、安全性、経済性、操縦性、一般的な走行性能、性能、機能性、一般的な環境要件、ドライバーの満足度、そして価格である。技術革新と価格に見合う価値が主要な要素である」と定められている AUTOCARの英国編集部は欧州カー・オブ・ザ・イヤーのスポンサーであり、審査員も務めている。
マーク・ティショー(執筆) 林汰久也(翻訳)