チルカーノに大駆けの雰囲気…高野師も「いい動き」 母や兄と同じGⅠで輝く血統が淀で開花するか【秋華賞追い切り】
◇10日 秋華賞追い切り(栗東トレセン) 大舞台でこそ血が騒ぐ。2勝クラスの長久手特別を勝ってGⅠに初挑戦するチルカーノは、母アロマティコが2012年の秋華賞3着馬で、半兄ジオグリフがイクイノックス、ドウデュースを破った皐月賞馬。大舞台に強い血統らしく大駆けの雰囲気を漂わせている。 ◆今村聖奈ら、ドレスアップした女性騎手が藤田菜七子を祝福【写真】 外傷性鼻出血の影響で追い切りを1日スライドしたが、10日は栗東坂路を馬なり単走で4F56秒8―40秒9―12秒2。一頓挫の影響も感じさせない弾むようなフットワークを見せ、高野師も「1週前に(鮫島)克駿でしっかりやって中身はできていますからね。無理せずにいい動きでしたし、GⅠにチャレンジするのに相応の状態だと思います」と問題なしを強調する。 調教で動き切れず、半信半疑だった新馬戦では勝利に導いたムルザバエフが驚くほどの末脚で快勝。成長とともに着実にクラスを上げると、14年ショウナンパンドラ、22年スタニングローズで制するなど、厩舎として好相性の牝馬ラスト1冠へ駒を進めてきた。 「もっと先々良くなる感じもありますが、血統通りのポテンシャルを秘めていて、現状としてもいいレベルになったと思っています。また、こちらが驚く走りをお願いしたいですね」と師。母や兄と同じGⅠで輝く血統が、淀で開花するか注目だ。 (栗東取材班)
中日スポーツ