貴景勝に言及なし 豊昇龍には異例の苦言…横審委員長も呆れた相撲ファン期待を裏切った”ヒール”たち
11月27日、日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員(横審)が東京・両国国技館で定例会を開き、会合後に山内昌之委員長(東大名誉教授)が会見を行った。 【思わず同情】「つ、つらいんだよぉ」…泥酔の田子ノ浦親方「弟子と不倫し逃亡の美人女将」画像 一番注目されたのは9月場所で優勝し、九州場所で2場所連続優勝であれば、稀勢の里(二所ノ関親方)以来、6年ぶりの日本人力士の横綱昇進もありえた貴景勝だったが、9勝6敗と結果を残せなかった。九州場所で大関昇進後、初めてとなる2度目の優勝を果たした大関・霧島に関しては、 「立派な勝ち方をすれば前向きに受け止める」 と、横綱昇進の可能性について言及したが、貴景勝に関しては、一切触れていない。 「山内氏は、9月場所後の会見では、熱海富士との優勝決定戦で立ち合いに変化を見せて勝ち、日本中から大ブーイングを浴びた貴景勝を擁護していました。『ひいきが過ぎると言われたら、そういう解釈もあるだろうとは思いますけど』と“ひいき”を認めた上で、『大事なことは優勝杯と取るかどうか。 そこに向かった努力が大事』と称えたのです。そういう意味ではかなり落胆したでしょうね。語る言葉も見つからなかったのだと思いますよ」(スポーツ紙記者) それ以上に、山内氏をがっかりさせたのが、もう1人の大関、豊昇龍だ。元横綱・朝青龍の甥ということで、デビューから「将来の横綱候補」と期待されているが、問題は九州場所の5日目、平幕・豪ノ山との取組で起きた。 立ち合いの際、先に手をついた豪ノ山に対し、1分以上も手をつく素振りを見せなかったのだ。これに山内氏は、 「将来の横綱昇進の可能性が期待される力士の中に、立ち合いなどにおいて、はっきり言って見苦しい、もしくは常識を欠いたような風情が見られたのは誠に残念。協会の幹部の指導、部屋の親方からの指導が期待されるという声が強く上がった。 豊昇龍のことか? そうですね。子供の時から相撲を見ていますけど、私の記憶ではあそこまでの立ち合いは見たことがない」 と、かなり強い言葉で非難している。 ’21年の白鵬(宮城野親方)引退以来、一人横綱として4度の優勝を誇り、孤軍奮闘していた照ノ富士も今年は5場所も休場しており、来場所での活躍は期待できそうもない。そんな中で、『横綱に最も近い』と期待されていた二大関がどちらも不甲斐ない成績で、令和5年の大相撲は、なんとも締まりのない終わり方をしてしまった。