川崎サポーターが試合後に掲げた「スポンサーへの巨大横断幕」とは……31文字に込められた地域共存・共栄への強い思い
6月29日、U等々力で川崎フロンターレとサンフレッチェ広島との試合が行われ、その試合後、サポーターが横断幕を掲げた。 ■【画像】川崎サポーターが試合後に掲げた「スポンサーへの巨大横断幕」と31文字のメッセージ■ この試合は川崎フロンターレにとって特別な試合だった。等々力球場で川崎市市制100周年を記念した音楽フェス「かわさき100フェス」が行われるなど、お祭りムード一色に。それに歩を合わせて、J1リーグ第21節も100周年の記念試合として開催された。 試合前には、U等々力で川崎市長が挨拶したほか、川崎市出身の俳優・市原隼人が始球式を実施。ハーフタイムには女性バンド『SHISHAMO』もサポーターの前に姿を現した。 豪華なゲストが多く駆け付けた中で、負けじと存在感を見せたのが川崎信用金庫の堤和也理事長だ。試合前、洗足学園音楽大学の10人組アイドルグループ『MARUKADO』と一緒にメインスタンド前に登場すると完璧なダンスを披露。さらにハーフタイムにはクラブの象徴である中村憲剛氏と同じ”車”に乗って、場内を一周した。
■31文字のメッセージ
この試合は、「川崎信用金庫エキサイトマッチ」と位置付けられ、同金庫がスポンサード。オフィシャルスポンサーとしてもチームを支えているが、この記念試合もサポートしていた。 試合後、川崎フロンターレのサポーターはそんな川崎信用金庫にメッセージを送った。堤理事長が再び観客席に姿を見せるタイミングに合わせて、31文字のメッセージを綴った巨大な横断幕を掲げたのだ。 「川崎信用金庫さん、いつもありがとう! これからも共に歩んでいこう」 フロンターレのサポーターはスポンサーに対し、数多くの横断幕を掲げて共闘と感謝の気持ちを示している。川崎信用金庫が創立100周年を迎えたタイミングでは、「100年川崎を支えてくれてありがとう。これからも川崎と共に 川崎信用金庫様」と言葉を送っていた。チーム、街、そしてスポンサーの3者の共存・共栄を願えばこその行動だ。 この試合は1-1の引き分けに終わった。先制しながらも終盤に失点して、白星を失ってしまった。これで未勝利試合数をまた一つ積み重ねてしまったが、そうした試行錯誤がこのクラブや街を形作ってきた。クラブはJ2での時間も過ごしたし、苦しい時間も味わった。川崎市、スポンサー、そしてフロンターレが、新たな光を浴びるために、一丸となったこの一日の意味は大きい。
サッカー批評編集部
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