NYダウが一時1300ドル超上昇、史上最高値を更新…トランプ氏当選確実で期待広がる
6日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価(30種)は一時1300ドル超上昇した。5日に投票された米大統領選でトランプ前大統領が当選確実となったことを受け、トランプ氏の掲げる法人税の引き下げや規制緩和によって企業業績が上向くとの期待が広がった。
6日午前9時半(日本時間6日午後11時半)の取引開始直後から銀行株などが買われ、10月18日に記録した史上最高値(4万3275・91ドル)を一時上回った。
トランプ氏は法人税率を21%から15%に引き下げる考えを示している。また、前政権時に金融機関の規制緩和に積極的に取り組んだことから、今回も金融機関の自己資本規制などが緩和されるとの見方が株高につながっている。
選挙期間中、トランプ氏を積極的に支援した米実業家イーロン・マスク氏が率いる米電気自動車(EV)大手テスラも値上がりしている。
一方、トランプ氏の減税や積極財政によってインフレ(物価上昇)が進む可能性もあり、米長期金利は一時、7月上旬以来約4か月ぶりの水準に上昇した。(ニューヨーク支局 小林泰裕)