【メンズ美容】年齢を重ねるほど意識したい「清潔感」。醸し出すために必要なこととは?
インフルエンサー/スキンケア いとうなおむ 「大学時代は不規則な生活でも肌トラブルがなかったので、特に美容を意識せず過ごしていました。ところが、ミスターコンやメディアに出演した際に、同年代や後輩のメンズたちが肌のことを考えた化粧品選びや、映えるメイクをしていると知って、カルチャーショックを受けました。その頃からコスメやスキンケアをいろいろ試すようになり、一気に美容にハマっていきました」
年齢を重ねるほど意識したい「清潔感」。醸し出すために必要なこととは?
[久保さん] 涼し気な印象を与えるためには、肌のツヤ感が大事だと思います。そのためには、内側からしっかりと光が入ったかのような土台作りが大切。健康的な肌に見せるために水分量だったり、やりすぎないベースメイクを意識したい。 [Masakiさん] 僕もツヤが大切だと思う! でも、ツヤとテカリは違うと思っていて。Tゾーンなど光らせたくない部分はきちんとおさえることが重要だと思っています。自分自身の皮脂量が多いのか少ないのかを把握して、自分の肌にあった崩れにくいアイテムを見つけることが必要ですね。まずは「清潔に保つ」ということを習慣づけて意識すれば、自然と涼感肌に近づくと思います。 [Shunさん] 僕は会社員なんですけど、清潔に保つって本当に大事だと思っています。汗やニオイのケアをしてないメンズってまだまだ多くて……。僕は夏場の温度差がある室内外を出入りした後でも、清潔感のある印象を与えられるよう心がけています。そのためにはテカらないように日中の保湿や、しっかりとターンオーバーができるように定期的な角質ケアを取り入れてます。 [むっちさん] 本当にみなさんのおっしゃる通り! 僕もツヤは意識していますね。僕自身、混合肌でTゾーンがテカリがちなので、鼻筋の皮脂はこまめにオフ。それだけでも清涼感が保てると思っています。 [いとうさん] 僕は清潔感=肌の表面が汚れていないことだと思っています。皮脂汚れもそうですけど、目に見えなくてもホコリやチリなどが付着してる肌は清潔感からほど遠いような気がするので、朝晩の洗顔はしっかりと丁寧に行うことが大事だと思います。 [久保さん] 後は潤っているかどうかも大事じゃないですか? 僕はサーフィンをするんですけど、紫外線が降り注ぐなか、肌は濡れて乾いての繰り返し。しかも海風もすごいので、何もケアをしなかったら本当にヤバいことになる環境なんです。でも、まわりにいるサーファーの肌を見てみると、ちゃんと潤っていて。みなさんが思ってるよりも、真剣にケアしているんだなと思って。サーファーたちの肌を見ていると、日に焼けていても清潔感があると思えるのは、肌の内側が潤っているかどうかのような気がして、保湿の重要性に気づかされます。 ーー日中の化粧崩れやテカリはどのようなアイテムで、どのようなケアをしている? [久保さん] 僕は日中、美容室にいることが多いので、そこまで崩れることはないんです。それでも、肌コンディションがイマイチの日は、たいてい前夜や朝のスキンケアが甘かった時や、ベースメイクで潤いを仕込まなかった日なんですよね。 [Masakiさん] 土台を整えることって重要ですよね。崩れた時も、その上から無理やり重ねてしまうと返って悪目立ちすることもあって。手間だと思っても1回、きちんと整えることが大切だなと思います。僕は面倒くさがり屋なので、テクニックレスでできるようなタイパコスメを選ぶことが多いです。 [Shunさん] 一手間かけると仕上がりが変わるんですよね。メイクをするメンズあるあるだと思うんですけど、追い粉をし過ぎて、カピカピというかピキピキな肌になりませんか? パウダーでおさえた後は、さらにプラスして保湿ケアをセットでするようにしています。まだまだメンズはメイク直しがしにくい環境の人も多いと思うので、極力崩れないように朝の肌作りは時間をかけています。 [むっちさん] 僕はメイクはあまりしないのですが、日中も良い状態の肌をキープするためにスキンケアでどれだけ保湿するかにかけています。スキンケアの後は、日焼け止めを塗り、軽くパウダーをはたく程度。ちょっとテカってきたな、と思ったらティッシュオフで余計な皮脂をおさえるだけ。それだけで美肌が復活するパウダーを愛用中です。 [久保さん] 後は肌をどんな質感に仕上げるかも大きい気がしていて。ファンデーションはマットな質感ではなく、少しツヤを感じるようなセミマットなものを選ぶようにしています。最近のメンズメイクを見てると、特に韓国アイドルはマットな肌印象の人が多いですよね。でも、夏の今なら汗をかいてるメンズもカッコイイと思っているので、完全にマットではなく、肌に水分が残ってるようなセミマットがおすすめです。 [いとうさん] 僕は本当に基本的なことなんですけど、エチケットとしては当たり前ですが、ハンカチとティッシュ。あとはミスト化粧水。皮脂や汗が気になった時もそうですが、肌がほてった時に吹きかければクールダウンができますし、カサつきが気になった時は保湿ケアもできて、ミスト化粧水って想像以上に使い勝手がいいんです。 ーーそれ以外にも、「清潔感」を醸し出すために意識したほうがいいことって? [久保さん] 美容師目線だと、前髪を上げておでこを出したり髪にジェルでちょっとツヤっぽさを足したりするのもアリだと思います! あとは整った眉毛は清潔感に加えて、意思の強さを伝えるツールとして最強の武器にもなる。 [Masakiさん] 男性が思う清潔感と女性が求める清潔感ってちょっと違うなと思っていて。男性が思う清潔感って白シャツにジャケットを着ていたら爽やかでいいじゃん!って感じで、結構大きく捉えているんですよね。その一方で、女性は“鼻毛が出ていない”、“フケが落ちていない”、“爪が整っている”など、視点が細かいような気がします。自分たちが思ってる以上にフォーカスを絞らないと、自分的には清潔感があると思っていてもそう思われていないってこともありそうですよね。 [Shunさん] 僕もそう思っていました。“神は細部に宿る”じゃないですけど、小さなステップを積み重ねることで肌はキレイになるし、清潔感も出ると思うんです。とにかく汗臭くないかな、この爪の長さは大丈夫かな、など自分の中で気になることをクリアにしていくことで、清潔感も生まれるし、それが自信にも繋がると思うんですよね。 [むっちさん] 良い姿勢も清潔感には大切だと思います。僕は背中を丸めずに胸を張って生活するよう日頃から意識してます。あとはニオイですね。いい香りも悪臭も印象に残るので、なるべく万人受けするような香りを纏うように心がけています。 [いとうさん] メンズなら誰しも一度は経験があるカミソリ負けにも気をつけたいですね。ヒリヒリと痛かったり痒かったりするのは自分が我慢すればいいだけのことですが、出血がひどかったりすると、周りの視線が気になって、テンションもだだ下がりなんてことも。僕の場合は美容脱毛に通って髭をなくしましたが、そこまでやらなくても、カミソリ負けしないように日頃から保湿して肌を整えたり、カミソリの刃をこまめに変えるなど、髭と向き合うことも重大ミッション! ーー美容に興味があって、これから挑戦したいと思ってるメンズにアドバイスを! [久保さん] ロールモデルを作ってみるのはどうでしょうか? 見た目も性格も仕事の進め方でも、なんでもいいんですけど、いいなと思う人の髪型や服装、美容テクをマネしてみる。理想に向かってひとつずつ変えていくと、自分が変わっていくのが楽しくなってくると思います。 [Masakiさん] 美容を始めて他人からどう思われるかな?と躊躇して始められないでいるならもったいない。他人はあなたが思ってるほど気にしていません! それでも、もし周りがどのような反応をするのか知りたいのなら、まずは色付きリップを塗ってみるのがおすすめです。僕も色付きリップから始めたんですが、初めて人前に出る時はすっごく緊張しました……。ところが、周囲は意外とメイクをしても「いいじゃん!」で終わることが多くて。周りの目は気にせずに一歩踏み出してみてください。 [Shunさん] やっぱり楽しんでやることが一番。“やらされ感”を感じている限り、結局、面倒くさくて続かないと思うんです。これなら続けられそう!と思えるものから始めてみて。 [むっちさん] うちのサロンに来てくれるお客さんのなかで、化粧水は使ってるけど、それ以外は何もしていないって言う人が多くて。そういう人たちにはまず角質ケアを紹介します。肌が変わるのが1回でわかるので、ほとんどの人が衝撃を受けるんです(笑)。もしはじめて使ったものが合わなかったとしても、世の中には無数のコスメがあります。絶対、自分の肌人生を変えてくれるマイベストコスメがあるはずなので、試すことを諦めないで! [Masakiさん] 昔、地黒なのかなと思っていたら、実はくすみだった……ということがあって。もしかしたらメンズって地黒なのかくすみなのか分からない人って結構いるのかも。まずはブライトニング系コスメで、くすみなのかどうなのか試してみて、肌がパーンっと明るくなったら、“あなたの肌はくすんでいました!(笑)”っていうのを実感してもらいたいです。こういうのがきっかけで、どんどん美容沼にハマっていくと思う。僕がそうでした(笑)。美容の面白さに惹かれ始めたら、スキンケアで保湿をしてみたり、日焼け止めなどで紫外線対策をしてみたりすると、肌がどんどん変わっていき、次から次へと美容欲が湧いてくるはず! [いとうさん] 美容を始めてから、これまで大雑把に生活してきたことが改善されたように思います。顔もそうですが、手や爪、髪など細かいパーツにまで意識が向くようになり、それがいつしか体が喜ぶ食材を選んで食べられるようになったり、肌や髪のためにしっかりと寝るようになったりと日常生活にまで変化をもたらしてくれ、自ずと自己肯定感も高まり、何事もポジティブに向き合えるようになれると思いますよ。 撮影/浜村菜月〈LOVABLE〉(モデル) 橋口恵佑(物) 取材・文/佐藤 梓 企画・構成/横山由佳(MAQUIA) ※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。