【絵本のことば】『終わらない夜』|「夜、ふと気がつくと 重力がない。…」
古今東西の名作絵本から、印象的なことばを日替わりで紹介。シュールレアリスムの影響を感じる、恐ろしさと美しさの同居する世界が描かれた1冊から。 【フォトギャラリーを見る】 夜、ふと気がつくと 重力がない。 そう、いつかあなたが のぞんだように。 カナダの画家、ロブ・ゴンサルヴェスの絵に刺激を受けたセーラ・L・トムソンが詩を添えて出来上がった絵本。ルネ・マグリットなどシュールレアリスムの影響を受けたというロブ・ゴンサルヴェスの絵は、現実と夢の中が交錯する幻想的な世界。真っ白な雪の夜に手招きする女の子、月が照らす湖面に浮かび上がる人の形…。夜の暗くて、静かな時間に見る夢は、美しいがどこか恐ろしい。
photo_Kazuyoshi Aoki text_Kana Umehara, Ayumi Shirasaka edito...