【オルカンとSBI・VT】人気全世界株式インデックスファンドの違いについて解説
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
日本を含む先進国および新興国の大型株・中型株約3,000銘柄で構成されている指数で、世界各国市場の時価総額約85%をカバーしています。 新NISAで投資できる全世界株式インデックスファンドの多くがこの指数に連動していて、先に紹介したファンドでも eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) はじめてのNISA・全世界株式インデックス Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス がこのMSCIに連動しています。
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
日本を含む先進国から新興国まで全世界の株式市場の動きを表している指数で、大型株・中型株だけでなく小型株まで網羅していて、約9,000銘柄もの株式から構成されています。 MSCIが全世界の約85%をカバーしているのに対して、FTSEのカバー率は約98%ともいわれ、より広く世界中に投資したい場合はこのFTSE連動のインデックスファンドがおすすめとなります。 全世界株式に連動するETFとして人気の「VT(バンガード・トータル・ワールドストックETF)」がベンチマークとしてる指数もこのFTSEとなります。 SBI・V・全世界株式インデックスファンド 楽天・全世界株式インデックスファンド(他の指数もあり) がFTSE連動として人気です。
コスト重視ならMSCI、分散効果重視ならFTSE
全世界株式インデックスファンドとひと口にいっても、連動する指数によって大きく2つに分けられることを紹介しました。 どちらの指数が良くてどちらが悪いとかはありませんので、好みで投資先を決めて良いかと思います。 MSCIは、FTSEと比べてコストが低い傾向があります。 MSCI連動のオルカンなどは全世界株式ファンドの中でも最安値帯のコストを実現しています。 コスト重視で投資をしたい方はMSCIで間違いないでしょう。 対してFTSEは、小型株を含む全世界に投資ができる指数です。 現状1番分散効果があるのが、このFTSEです。 分散重視ならFTSE連動ファンドへの投資が第1候補となるでしょう。 《冨岡 光》
冨岡 光